今日も私は愛されるの

伍 ページ6

真｢…はぁ、僕の負けだよ｣


『！本当ですか！？』

、

真｢ただし、これは約束して。"絶対に死なないこと"これ破ったら僕が殺しに行くから｣



『ふはっもう死んでるじゃないですか』


クスクスと2人して笑う


『約束、守りますよ。だって私強いですし！』


真｢ふふ、うん。…そうと決まればビシバシ厳しく指導していくからね。僕のことは師範、と呼ぶように｣


『はい！よろしくお願いします、師範！』


それからは有り得ん位厳しい鍛錬が待っていた


心が折れそうになったことも沢山あったけど、推しのことを考えたら屁でもなかった(箱推し)


弱音を吐くこともあったけど、師範は｢Aの為｣が口癖で私のことを大切に思ってくれていると分かったから屁でもなかった


そして半年間がむしゃらに鍛錬をし続けた


全集中・常中も取得できた


…私なんで転生したんだ？



『師範！終わりました！』


真｢…うん、もういいね、今からAには"全集中の呼吸"を教えるよ｣


『全集中の、呼吸…でも色々な呼吸がありますよね？私は何の？』


真｢あぁ、言っていなかったね。僕は『光の呼吸』の使い手だからAにも光の呼吸を取得して欲しい｣



光の呼吸って…原作に無かったよね！？？


『光の、呼吸』


真｢うん、光の呼吸は日の呼吸から1番初めに派生された呼吸だ｣


ほえ〜とりあえず凄いってことね



真｢全部で捌ノ型がある、ではまず…｣


光の呼吸は限られた人にしか使えない呼吸として使い手は重宝されているらしい


しかしこれまた転生補正なのか難なく捌ノ型まで使うことが出来た



『し、師範…』


真｢…す、凄いね｣


あっという間に習得してしまいあっけらかんとしてしまう


真｢…もう、僕が教えられることは何も無い。急だけど1週間後に最終選別がある。僕から1本取れたら受けてきなさい。｣


そう言って1本の真剣を渡される


師範も真剣だ


…は？



いや何真剣なんか持っちゃってるの？！？



そうこうしている間に師範が斬りかかってきた



素早く避けて目一杯息を吸う




…動きが遅い


一瞬にして師範の首元スレスレに刀を向けると師範は刀を落とし手を挙げた


真｢こりゃ参った。…A、これまでよく頑張った、君は柱同等、いやそれ以上の力を持っている。でもこれが終わりじゃあない、ここからが始まりだ。最終選別…頑張ってきなさい。｣



そう言って笑った師範の顔は今までで1番穏やかな笑みだった

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