今日も私は愛されるの

肆拾壱 ページ42

ギ…ギギ、と音を鳴らすように振り向けば







一瞬吹っ飛びそうになった






『(えっ………童磨きゅん？？？)』





そう、上弦の弐である鬼





童磨がニコニコとした笑みで立っていた







…







かんわいぃなぁ！！！(キレ気味)






いや、言ったでしょ？最初の方に




箱推しだって





鬼側も例外では無く、普通に推しだ





てか生の破壊力パネェ





なんだこのお手本の様な貼り付けた笑み




可愛すぎるだろ…





と、この僅か0.7秒





すぐにキャラを作って肩に置かれた手を握った





『…はじめまして！私、Aって言います！あなたは？』





完璧かよ





すると座っている私の目線に合わせ、童磨きゅんも口を開いた





童｢やぁやぁ！はじめまして、俺は童磨！Aちゃんだっけ？よろしくね！｣






ﾊｧﾝｯｯｯｯキューティクルフェイスにやられてまう！





そのまま手を引かれて立ち上がる






童｢Aちゃんはすっごく可愛いね！俺は今まで沢山の女の子を見てきたけど、ここまで綺麗な子は初めて出会ったよ！｣





ったりめぇだろ？





なんて言えるはずも無く、ありがとうございますと頬を赤く染める






童｢…｣





すると私の頬を撫で、高揚したように言った





童｢…本当に美味しそうだねぇ、Aちゃんは｣






おいおいおい目がハートになってるぞ！！！




気を確かに！食べないで！！！





『あ、はは…ありがとうございます？』






こう言うしかないだろ





童｢…なーんてね、あのお方に怒られちゃうよ。さっ、着いてきて！｣




・



後々聞くと、童磨は宗教を開いていて女が多いため私が居ても一番バレにくいから、とのことだった



まぁ確かにそうだわな




童｢Aちゃんは俺の側近として居てもらおう、皆の前では｢教祖様｣って呼んでね？｣





扇をパタパタと仰ぎながら悠長に話している





『分かりました…じゃ、じゃあ2人の時は？童磨って呼んで良い？…デスカ？』






裾を引いて上目遣いをする





なんか久しぶりにやったかも






童磨はポカン…？としたあと、目を細めて笑った





童｢あははっ、Aちゃんは面白いねぇ…大歓迎さ！｣






照れてない？







…そうだ、この人感情が無いんだった



じゃあどうしようも無くね？


もしかしなくても1番の強敵では？？？






肩を再び落として、童磨きゅんを見つめる







…まぁ、地道にやっていくか、、、

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