今日も私は愛されるの

参拾参 ページ34

言われた通りにすすすとお館様の傍に座る




お｢急にごめんね、今日はAに話があって呼んだんだ｣




『話…ですか？』





何いきなり追放とか言われたら泣くからね





お｢うん、Aは鬼殺隊唯一の光の呼吸の使い手だよね。私もそれは誇りに思うしとても感謝している。そこで…｣










｢A、柱にならないかい？｣



















『へ？』





え？





ん？







HASIRA…？…柱？？？





お｢ふふ、いきなりで驚くよね。でもAはもう柱に相応しい程の実力を持っている、…どうかな？｣








…そっか




初任務で結構な鬼倒したし、難なく下弦の鬼も斬った





その上光の呼吸の使い手となればお呼ばれもおかしくない





…そうなったら返事は1つよ






『…柱、なります！、よろしくお願いします』




深く頭を下げる






お｢！、…そうか。良い返事が聞けて嬉しいよ、こちらこそよろしくね｣





下げた頭に添えられた手は懐かしさを思い出させて泣きたくなった




・



お｢さ、頭をあげて。今から柱を招集させるから心の準備をしておいてね、半刻位待ってて貰えるかな｣





え゛っっっ





急過ぎない！？





ドッと体から汗が出る





え、やばくね




前世の時の受験の5倍緊張する




『わ、かりました…あの！1つお願いがありまして、』




お｢うん？なんだい？｣




ずっとお館様にお願いしたかったこと




『お館様に光の呼吸、捌ノ型・祝福を使わせて頂けないでしょうか？』




そういうと驚いたように肩を揺らした




お｢それは…今までも使ってくれた者が何人も居た。けど誰一人治せるものは居なかったよ｣




そんなこと重々承知の上だ





『それでもやってみなくては分からないものです。1度で良いので…お願いできませんか？』




なんてったって神の加護を受けてる僕なんだぞ！！！(KY)





お｢…分かった、じゃあお願いできるかな｣




ふわりと笑うお館様はもう…花の様だった(？)





失礼します、とお館様の前に立ち刀を抜く





『(神サマ、今だけお願い…！ほんのちょびっとでいいから力を貸しておくれ！！！)』




頭の上で刀を横に一振





『…光の呼吸 捌ノ型、祝福』




辺りは強い光を放って2人を包んだ





…うわ、何この感覚




まるでむざりんに会った時のような威圧感を感じる




鋭い刃のような視線も…








今まで感じたことのないような不快感に襲われた

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