参拾弐 ページ33
善「あ、あれ?怖くない…?」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながらも素っ頓狂な顔をしている
『も〜だから大丈夫って言ったじゃん!こんなに可愛いのに』
禰豆子ちゃんのもちもちすべすべな頬っぺを両手で包みながら笑いかけた
まぁじで可愛い
すると背後からの禍々しい気配を感じ取る
言わずもがな善逸で
善「炭治郎…お前、いいご身分だな…こんな可愛い子を連れてキャッキャウフフしてた挙句、Aちゃんと一緒に任務…?ふざけるなァァアアアア!!!」
うっ、耳が…!
『善逸、もう夜だし今日は寝よう?』
こうなったら絶対長引くから
善「うんっ!そうだね♪はぁ、美少女達の戯れは良いねぇ」
体をくねくねさせてニヤニヤしている
機嫌治すのはや
あと体の仕組みどうなってんの?
・
それから数日後、那田蜘蛛山の任務が入ると思いきや私だけお館様から呼び出しを受けた
え?私なんかした…?
幸い皆任務は入っておらず、私だけ一足先にという感じ
怖いんだけど
まぁ、自分だけ回復も早いし妥当だとは思うけど…
そう思いながらも捨てられた子犬のような顔をした皆にお別れをして迎えに来た隠の方背中に乗る
『(わ…案外乗り心地いいな)』
・
いつの間にか寝てしまっていたらしく気が付いたら屋敷に着いていた
うわぁ〜すっご…本物だ…!
何の説明もなく、広い屋敷の中の一室に案内される
こ、これからお館様に会うんだよね
広い一室の真ん中でちょこんと正座をしながら申し訳程度に髪を整える
こんなことしなくても絶世の美女だけど
ドキドキとなる心臓を抑えてただ時が過ぎるのを待つ
と、不意に襖の向こうに気配を感じた
無意識的に背筋が伸び、喉がゴクリと鳴る
「おはよう、A」
…いつの間にか開かれていた襖の向こうにはあのお館様が立っていた
慌てて頭を垂れる
うわっ…めっちゃ綺麗だった
声は不思議と心が暖かくなるようで、姿は意味も分からず涙を流してしまいそうなほど慈愛に満ちた雰囲気を纏っていた
『お、お館様におかれましても御壮健で何よりです、益々の御多幸を切にお祈り申し上げます』
教えられた通りに挨拶を述べる
めっちゃ声震えたわ
お「ふふ、そんなに緊張せずとも何もしないよ。頭をあげて、こちらにおいで」
は
…好き
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mini(プロフ) - 大好きな作品です😊ダダ、忍たま乱太郎の愛され見たいです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨書いていただけたら嬉しいです。よろしくですm(*_ _)m (2023年1月10日 19時) (レス) @page2 id: 337e076822 (このIDを非表示/違反報告)
りある - シマエナガかわゆい♡目潰れるわ(つд⊂)w (2023年1月3日 17時) (レス) @page13 id: b50d18fce3 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こうゆう悪女主で愛されが最高に好きです (2022年8月5日 20時) (レス) id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年8月5日 20時) (レス) @page38 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 好きですこういう主人公!パピ子さん本当に天才だとおもいます。 (2022年6月6日 16時) (レス) @page34 id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2021年10月13日 23時