参拾玖 ページ40
『…君たちが無事でよかったよ、これからは人々を守る側になるように精進していきなさい。なんて、上から目線で申し訳ないんだけどそれ位君たちに期待しているから』
頑張って、と微笑めば大粒の涙を流しながら頭を下げられた
「これからも精進します!」
そう告げて山を降りていく隊員達の背中を眺める
見えなくなったところで一気に足の力が抜け、座り込んだ
『(…こんなのでへばってたらまだまだだなぁ、原作に関わるとどうしても緊張しちゃって思いっきり実力を出すことができない)』
いくら転生したと言えど私は異質な存在
そんな自分が安易に原作に踏み込んでもし、失われる筈じゃなかった命が失われたら…きっと私は、
…なんて!私らしくないわ
そんなこと絶対に起こらない、起こさせない
失われる命をこの手で救うのよ
ぱちんと、頬を叩いて立ち上がった
と、後ろに気配が
『ッッッ誰?!』
「君があのお方が仰っていた人間の女だね?すぐに分かったよ」
バッと距離を取るとそこに立っていたのは…
『累…たそ?』
ハッッッッついオタクが!!!
累「何か言った?それより本当に君は誰よりも綺麗な容姿をしているね、それにさっきから見ていたけど他人である隊員を必死で庇っていた…あのお方の命令が無ければ家族にしていたよ」
マシンガントークについていけず、唖然とするがとりま累たそが可愛いのとめっちゃ褒められてるっていうのは分かった
てかあのお方ってむざりんよな?
まさか殺せって…?!
頭の中でぐるぐると考えるがそれは累の声によって遮られた
累「あのお方の元へ君を連れていく、拒否権はないよ」
へけぇ????
ん?どこに?
すると突然琵琶の音が鳴り響いて、とてつもない浮遊感に襲われた
『ヒュッ』
…いや、まじで
鬼とかより不意打ちで来るこういうのの方が怖いんだって…!!!!!
次に目を開けた時は、目を疑う光景が広がっていた
『(こ、これって無限城じゃないの?!!??!)』
腰が抜けて立てない私は床に座りながらぽけーっと景色を眺める
すっご…アニメや原作で見た何十倍も綺麗だ
隣には累…たそ…が居ないじゃないか?!
くそう!俺の累たそを返せぇ!!!(深夜テンション)
するとどこからともなくあの琵琶の音が鳴り響き、目の前には「あのお方」が立っていた
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mini(プロフ) - 大好きな作品です😊ダダ、忍たま乱太郎の愛され見たいです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨書いていただけたら嬉しいです。よろしくですm(*_ _)m (2023年1月10日 19時) (レス) @page2 id: 337e076822 (このIDを非表示/違反報告)
りある - シマエナガかわゆい♡目潰れるわ(つд⊂)w (2023年1月3日 17時) (レス) @page13 id: b50d18fce3 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こうゆう悪女主で愛されが最高に好きです (2022年8月5日 20時) (レス) id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年8月5日 20時) (レス) @page38 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 好きですこういう主人公!パピ子さん本当に天才だとおもいます。 (2022年6月6日 16時) (レス) @page34 id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2021年10月13日 23時