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ギャラリーを盗み見ると悔しそうな顔で何やらコソコソと話している
「…ほんとになんなの、あれ」
「そもそも男子校でしょ?意味分かんない」
思わず笑みを零してしまいそうな程、醜い嫉妬をぶつけてくる女達
かわいそ
『皆いい感じだね!いっぱい点差開いてる!』
フ「ありがとぉ♡オレ頑張ったんだよ〜」
すごいです、と愛想を振りまきつつ作戦を開始
『っくしゅ、』
思わず、といったように小さくくしゃみをする
ジャミ「大丈夫か?」
『ぁ…大丈夫です!ちょっとだけ肌寒いな、って』
わざわざ半袖来てきたんだから当たり前だけどね!
エ「んじゃ、オレの上着預かっといてよ」
そう言って腰に巻かれていた上着をふわり、とかけられた
と同時に上から耳に響くような金切り声が響く
これを待ってたんよ〜
『いいの…?ありがと!』
フ「はぁ〜?カニちゃんずりぃ」
拗ねたように地団駄をふむフロイド先輩を宥めつつ、ちらりと上を向く
と、1部の集団の女達と目が合った
忌々しい、といったような目線をぶつけてくる彼女らを挑発するように袖で口を覆いながら鼻で笑う
「っは?」
「なにあいつ、」
それは相手校のマネージャーさんも同じだったようで
悔しそうな顔でこちらを見つめていた
だから言ったじゃん
私に対抗しようとするのが間違いだって
・
そんなこんなで試合も終盤
かなり点差が開いたところで終了となった
『お疲れ様でした!』
部員全員に声をかけてから相手校へ
『今日はありがとうございました…!またご一緒する機会があればよろしくお願いします!』
小さく頭を下げれば何やらモジモジしている男達
「ぁ、あの…これ、」
「良かったら受け取ってください!」
『?』
そう言って渡されたのは電話番号の書かれた紙切れ
…いらねぇ〜〜〜
『…ごめんなさい、そういうのは受け取らないようにしてるんです』
そう言ってから、残念そうにこちらを見てくるのを背に部員たちの元へ走り去った
フ「ねぇ、今連絡先渡されてた!」
「流石というか…校外でも変わらないんだな」
いやぁ、困っちゃうよねぇ
ジャミ「全く…油断も隙もない、」
ポソりと呟かれた言葉は聞こえないふりをして先程から見当たらないエースを探す
と、隅の方で相手校マネと談笑する姿が見えた
…案外、聞いた話も嘘じゃないのね
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夜ト(プロフ) - これからの展開も楽しみです!続きを楽しみに待ってます〜! (2月20日 1時) (レス) id: f50918dd6e (このIDを非表示/違反報告)
うぃ(プロフ) - シリーズ1の1話目からいっきに見ました!すっっっごく面白かったです!!ツイステの悪女系の小説は色々読んできましたが、こんなに面白い小説は初めてです!続き楽しみに待ってます!こんなにも素晴らしい小説を恵んでくださって本当に有難う御座います!! (12月26日 21時) (レス) @page2 id: c7c97c1e15 (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 展開が気になって仕方ないです、すごく面白いので応援しています☺️ (8月29日 20時) (レス) @page1 id: 4411240086 (このIDを非表示/違反報告)
爆発(プロフ) - とっても面白いです!!悪女系でこんなに面白いと思ったのは初めてです!!続き待ってます! (8月28日 17時) (レス) id: c0924be3a9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - やっぱ、パピ子さんの悪女が1番好きです💖 (8月28日 0時) (レス) @page1 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2023年8月25日 23時