Protect you (ページ10)

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第9話ページ10

「んー、刀とハンドガンでいいかな。」

目の前に沢山並ぶ武器の中からいつもの刀とハンドガンを選び手に取った。

お「やっぱりその刀持っていくんだ？」

同じタイミングで武器を選びに来たおつ兄にそう言われた。

「うん、やっぱ使い慣れてるやつの方がいいしね。」

私がこの仕事を始めてからの相棒。もう古いし新しいのに変えなきゃだけどなぜだかこの刀を持っていると勝てるって思う。

お「そうだね。じゃあ俺も久々に初期のやつ持ってくかな〜。」

おつ兄はいっちばん古い刀を手に取って少し撫でた。

刀の鞘と柄は緑色で所々金色の刺繍が施されている。

しばらく使ってなかったため撫でた瞬間ほこりが舞った。

「久しぶりにそれ見た。めちゃくちゃ前のやつだよね。」

お「そう、この仕事始めた時あいつら兄弟に貰ったんだよ。」

刀を見るおつ兄の目は優しくて少し嬉しそうだった。

「そうだったんだ。いいなぁ、私も欲しいな。」

かれこれ3年この仕事をして来て刀を使う場面は多い。

でも私専用の刀は1本のみ。3年間使ってきたせいで刃こぼれは凄いし鞘もぼろぼろだ。

お「それなら誕生日に買ってあげるよ。4月だもんね誕生日。」

「え！？いいの！？！！！」

お「うん！でも、あのふたりには内緒ね。俺からプレゼントしたいからさ。」

「うん！！！！！」

お「よし、そろそろ行かなきゃ。2人が外で待ってるよ。」

「はーい！」

私はうきうきしながらお兄ちゃん達の元へ向かった。