先生と私【3年A組】#4

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『先生、ここで大人しくしててよ?
銃集めてくるから…』

柊『いいっ……俺がっ……あ"っ…』




立ち上がろうとするけど
痛みでまた蹲ってしまったので
そのまま座らせて、私だけで
銃を拾いに行く。




『………大人しくしてて、本当に
さっき一応薬飲ませたけど大丈夫?』




散らばった銃を集めながら
先生に体調を聞く。
まあ、あれだけ痛がってたら
大丈夫じゃないんだろうけど…




柊『もう最近ずっと……薬漬けだよ…
っていうか、飲ませてくれたの?』

『うん、さっき…倒れてすぐにね…』

柊『………ふぅーん』

『………すっごいニヤニヤしてるね…
重っ……ハシゴ降りたところに置いておけばいい?』

柊『おう、ありがとう』

『はい、立てる?』

柊『……手貸して』

『はい……っえ!?』




手を差し伸べるとその手を掴まれて
引っ張られ…先生の腕の中に飛び込む形になる。




『ちょ、先生……みんな見てる』

柊『……逢沢
5分したら上行くから、スピーカーとマイク切って、この場所のカメラだけ切れ』

逢『えっ?あ……了解』

『ちょ、逢沢くん?』




すると呼びかけてもイヤホンから
返事は返ってこなかった。
先生の指示に従ったんだね、逢沢くん…。




柊『………警察に共犯だって思われたぞ、これで…』

『……いーよ、別に
先生と、澪奈と、クラスの為だから』

柊『……みんなの前で俺にキスしたの?』

『なりふり構っていられなかったから…
一部の人達は見てたよ
さくらと、香帆と……諏訪さんと小見山さんと
甲斐くんと石倉くんと逢沢くん』

柊『そっか』

『ニヤニヤしてるね』

柊『するだろ、そりゃ』

『………それで?上の問題は解決したの?』

柊『…諏訪が持ってた手がかりのSDカードに、
フェイク動画の顧客リストがあった』

『そんなの持ってたんだ』

柊『後で目を通してほしい』

『………私の予想言おうか?
武○と、○竜司と○由佳じゃない?』

柊『………』




無言になる先生。
やっぱり…そうなのか…。




柊『そのリストは名前は書いてないから
証拠にはならない
でも、そうだと思っている』

『……どれだけ私が生きてるの嫌なんだろうね
あの2人は……』

柊『………』

『………私が生きてる限り…こんな人生続くのかな…』

柊『言ったろ
俺が何とかする…絶対にだ』

『ありがとう…先生』




触れるだけのキスを先生にすると
先生からも触れるだけのキスをくれた。
ああ……死なたくないよ…
死んで欲しくないよ……先生…

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