先生と私【3年A組】#4

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瀬『これでスポーツ推薦がパ〜になったら
誰が責任取ってくれんだよ?
こんな事して台無しにしたくねえんだよ!!
よく考えろ!
お前らだってな、今は正義感に駆られてるのかもしんねえけど、後で絶対後悔するぞ!!』

兵『それ貸せ、甲斐!!』

甲『ここを出るって言うなら渡さない!!』




『…………………うるさい!!!!』




再び静寂に包まれ、みんなの視線は私に向く。
甲斐くんに歩み寄り、光永くんや兵頭くん、瀬尾くんを睨みつける。




『邪魔』

兵『またお前かよ…
お前が邪魔なんだよ!!』

『うるさい兵頭、邪魔
甲斐……その時計寄越して』

甲『………何する気だ』

『このままじゃ警察が突入してくる』

逢『駄目だ、甲斐!!
……先生に……渡海だけには……』

『………いいから甲斐、それ頂戴
何の覚悟もなしに先生のそばに居たりしない』




甲斐くんは躊躇っていたけど
私の態度の変化に驚いてるのか
私の手に爆弾のリモコンを置いてくれた。




『瀬尾!!光永!!兵頭!!浅見!!辻本!!
これ以上私に近づけば美術室ごとぶっ飛ばす』

瀬『なっ!?
何なんだよ!!何でお前がそんな事っ』

『瀬尾は推薦取り消されるのが嫌なんだよね?
安心して?私が先生と共犯者、ここにいる全員が私に脅された人質
君は被害者だ』

瀬『っ……』

『逢沢くん、あそこのハッチのロックと2階の部屋のロック解除して
私が降りたらすぐまた施錠すること』

逢『で、でも……先生に…』

『………このままじゃ、何もわからないまま終わるよ』

逢『わ……わかった』

○『春!!何する気なんだよ!!』

『………警察の侵入を止める
ああ……あと……私が戻るまでに
諏訪さんを問い詰めておいてよ』

唯『は?』

『ベルムズと何か関係あるんでしょ…』

唯『か、勝手なこと言わないでよ!!!!!』

『ああ……逃げ道見つけるとかで私に付いてきたり、逢沢くん脅すような真似したらその時も爆発させるから…
逢沢くん…』

逢『ああ』




逢沢くんにロックを解除するように促す。
行こうとする私の腕を掴んだのは
やっぱり○で…




○『行くなよ………行くなって春!!!』

『…………心配性だなぁ、○は…
あの時と何も変わってない』

○『っ……』

『まだやる事あるから戻ってくるよ…』




そう言ってハッチの扉を開けて降り、
下の階の扉を出ると再びロックがかけられた。




さぁ、大嫌いな警察とのご対面だ。

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