先生と私【3年A組】#4

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佑『警察でも無理ってどういう事?』

柳『大勢の人間を使ってどうするつもりなんだ?』

『…警察は、澪奈の死が自 殺だと決定づけた
澪奈には自 殺する理由があった
警察はそれが原因で澪奈の死は自 殺と判断した
だから警察は疑問を一切抱かなかった』

○『大勢の人間を利用するって事は
今までに…景山のように自 殺した人間が俺達の知らないところであった…から…とか?』

『犯人がもし、今回の澪奈の一件が初めての事じゃなく前にも同様な事が起きてればMind Voiceの登録ユーザーは5000万人を越してる…
もしかすると今回の私達の事で登録ユーザーが増えてる可能性もあるわけで…
その中に今回の澪奈の死と過去にも同じ事が似たような事があった事を知ってる人物が
Mind Voiceを見て情報を…集める為とか?』

沙『例えそうだしてもどう正当化してもこれは紛れもない犯罪でしょ!!
何でただの教師がそこまでやんなきゃいけないの?』

蓮『実は…ぶっきーはもう…』

『先生と私はもうすぐ死ぬ』




その言葉にまた静寂に包まれた。
さっき教室にいなかった人達は
みんなが驚いた顔をした。
その中でも○、須永くん、里見くんは泣きそうな顔をする。




海『何で……何でお前まで!!』

『……だって私は先生より先に言われてたよ
高校卒業まで持つかわからないって…』

須『何でそんな何でもないみたいな顔すんだよ!!なぁ、おい!!!』




里見くん、須永くんが私の前に立って肩を掴む。 
待って、一昨日の肩殴られたやつ痛いから。




『…生まれつきだから…私のは
小さい頃から…私は生きることを諦めていた』

須『何でっ!!』

『……でも今は、澪奈の死の真実を知る為に
残りの時間を使いたい
澪奈を守れなかった…だから…私は全員にここに残ってもらいたい…』

海『…俺も先生からその話を聞いて、分かった気がしたんだ
何で先生があんな真剣に…俺達と向き合おうとしていたのか…』

香『……』

甲『……』




みんながそれぞれ先生が今まで言ってきた言葉を思い出しているみたいだった…。
すると中尾くんもみんなに向かって泣きそうな顔で訴えかけた。




蓮『俺さ、先生からの言葉が頭から離れない
景山の真相が何なのか分かんない
でも!!
今ここで向き合わなきゃ一生変わんねえんじゃないかなって…』

涼『蓮…』

甲『ここに残って真実を探す
それが俺達の為って言うのか?』




甲斐くんの言葉に瀬尾くん以外が頷いた。
瀬尾くんは…瀬尾くんだけが納得してないって感じか…。

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