先生と私【3年A組】#3

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*Ibuki Hiiragi side*


五十嵐さんとの電話を終えると
パソコンに向かい、動画を再生させる。




文『教師失格だよね…
何でこんな事になったんだろう…』

柊『これは証言の記録として撮ってるから、色々質問するけど
まず初めに犯人に心当たりは?』

文『……ない
でも、1つ…ベルムズって知ってる?』


*



*



ﾅﾚ-ｼｮﾝ『今、巷をを騒がせている半グレ集団をご存知だろうか?
暴力団とは異なる10代20代を中心とした不良グループで裏社会を跋扈ばっこしている
中でも東京でその名をとどろかせているのが"ベルムズ"という半グレ集団だ
"K"というベールに包まれたリーダーが大勢の若者を束ねて…
大胆かつ周到な手口で勢力を広げている』

男｢ベルムズはヤバい、殺しもやるって話だし」

男｢Kの正体は謎だよ
警察もお手上げ状態だって」

女｢っていうかベルムズの存在自体が都市伝説だから」


*



*




怪人『うわぁ〜!!!』

ﾋ-ﾛ-『変わるなら今だ!
お前のその手で道を切り拓け!!』


*



*






澪『甲斐くんが起こした事件あったでしょ?
ほら、警察沙汰になった…
あの現場に実は私も居たの
誰にも言ってなかったんだけど…
あの時は怖かったな』



*




*





澪『先生!!
春がいないの!!
電話もかけてるのに…』

柊『は?
俺もかける…
景山は春が来るかもしれないから
約束してた場所にいろ
逢沢……景山を1人にさせるの危ないから
俺から連絡来るまで一緒にいてやってくれ』

逢『わ、わかった…』





逢『………知らなかったな…景山と渡海が仲良かったなんて…』

澪『春とは1年の頃から仲良いよ?
大事な友達…
でもね、春は…私の心配ばかりして
教室ではお互い知らないフリしてって言うの』

逢『……俺は…見て見ぬふりだ…』

澪『いい子だよ…春は…本当に…
逢沢くんも話してみたらいいよ?』








pipipi

澪『!!
もしもし、先生?
えっ?見つかった?
よかったぁー……
先生、春どこに…………えっ?
あ…うん、わかった…』









澪『先生!!
あの……春は?』

柊『……ああ
今日は休みだ
明日は来るって言っていた…』

澪『そんなに具合悪かったの?』

柊『………』

澪『先生?』

柊『………景山
悪いんだけど…あまり昨日の事を
春に聞かないようにしてくれ』

澪『う、うん……わかった…』



*




*






柊『はぁ…はぁ…』




痛っってぇ……
パソコン横の瓶に手を伸ばし
薬を水で飲み込む。

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