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『……………』

須『…………風邪引くぞ』




私にブレザーを掛けてくれたのは須永くんで…
私には……




『っ………ごめんなさい…』




って言うことしか出来なかった…。




須『あ?
…………ああ……お前は…俺が周りに何か言われるんじゃないかって気にしたんだろ?
いいよ、もう……謝るなよ…』




そう言って須永くんはちょっと乱暴にガシガシと
頭を撫でてくれる。
………犬か、私は…。
須永くんは顔を上げない私の隣に
腰を下ろしたようだ…。




『…………』

須『………なぁ……死ぬって……何?』

『ぁ………薬……飲んでないや…』

須『は?
早く飲めよ!!』

『………』

須『………渡海…お前の明日を生きる活力って何』

『え……』

須『ぶっきーが言ってただろ…
何?』

『…………私は…』




澪奈を守れなかった…
だからせめて先生が言う真相に辿り着いて…
クラスの人と……普通に話せるようになりたい…
願わくば……死にたくない…
おにいともっと一緒にいたい…
先生とずっとずっと一緒に生きていたい…




『…………っ……言えないや…』

須『……ふっ……それだけ強えー願いなんだな…』

『………うん…』

須『だったら……生きる為に…
ちゃんと飲め…』




あ………




顔を上げたら目の前に須永くんの顔があって……




須『やっと目ー合ったな』

『っ………』

須『ほら、笑え…
お前は笑ってた方が1番可愛いよ…』

『っ……でも…』

須『んー……あ、これ嘘じゃねーからな?
俺のスマホの待ち受け、あの時のお前の絵なんだぜ?』

『!!』

須『アレ、マジですげぇって思った
今でもずっとあの絵』

『…………う……』

須『ん?』

『……嬉……しい…』

須『!!
ははっ………よしよし
泣き笑いだけどOK、OK!!』




それから須永くんは泣き止むまで側にいてくれた。
その後ちゃんと薬を飲むところまで監視され、
一緒に教室に戻った。

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櫻宮みゆ(プロフ) - 海さん» お、重いですよね、自分でも思います笑 幸せな気持ちになれるよう、最後まで頑張りますので引き続きよろしくお願いします。 (2019年4月3日 22時) (レス) id: 84bf1856eb (このIDを非表示/違反報告)
- 春ちゃんの過去が重すぎて、でもだからこそ柊一颯との関係がなりたってると思ったら……ただ、これから、春ちゃんはどうなるんだろうとドキドキハラハラして見てます。いつも楽しみにしてます。お体に気をつけて更新頑張ってください。ずっと応援してます。 (2019年4月3日 0時) (レス) id: be3baba71f (このIDを非表示/違反報告)
- 柊先生との関係にドキドキしながら読んでます。 (2019年3月28日 11時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
- 応援してます。更新頑張って下さい!楽しみです! (2019年3月26日 18時) (レス) id: be3baba71f (このIDを非表示/違反報告)
三波碧です。(プロフ) - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2019年3月24日 23時) (レス) id: 84994bf844 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻宮みゆ | 作成日時:2019年3月23日 6時

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