・ ページ37
*Ibuki Hiiragi side*
スマホが振動したので画面を見れば文香からの着信で
柊『 しつこい刑事だな…』
とため息がこぼれる。
電話が切れ画面には"留守番電話"
あの刑事さんが留守番電話?
俺は留守番電話の画面をタップした
留守電を再生し聞こえてきたのは
文『文香です、久しぶり』
文香?
何で…
文『ニュース見ました
もしかして、私のためにこんな事してるのかなって…
もしそうならやめて
お願い、あなたを苦しめたくないの』
柊『………俺の為だよ
...俺自身と……春との未来の為に闘ってるんだ』
その直後少し治まっていた痛みがまた身体に走る。
柊『っ…!!』
もう薬を水で流し込む余裕もないくらいに痛すぎる。
先程春にも薬が違うと指摘されたが
もういよいよこっちじゃなきゃ身体が耐えきれないんだろう……
柊『はぁ…はぁ…はぁ…』
すると突然知らない番号からの着信が入る。
出るか躊躇ったが、通話に切り替える。
柊『もしもし、どなたです?』
『………………渡海征司郎』
柊『!!』
征『……アンタに渡したいもん届けに来たんだけど』
柊『………』
征『………警察には言わねーよ
俺は……アンタのしようとしてることを止めるつもりは無い…』
柊『何で……』
征『春瑚もそれを望んでんだろ』
柊『…………』
征『今日の課題も20:00までだろ
その前にこれ渡したいんだけど』
柊『何をですか?』
征『DVD-Rだ』
柊『………』
征『俺のとこの研修医が、今日甲斐隼人の母親から預かってきたものだ』
柊『!!
……………抜け道があります
今から言うところに来てください』
征『……りょーかい』
電話を切ると、ハッチのロック解除して下に降りる。
そして手元のパソコンでまたロックをし直す。
蓮『どこ行くんだ?』
柊『……ちょっとした手掛かりを届けてくれた人がいてな
それを受け取りに行く』
海『大丈夫なのかよ』
柊『ああ
あ………中尾、里見
瀬尾のこと抑えておけ
俺がロックを外した瞬間、逃げられても困るからな』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 652人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮みゆ(プロフ) - 海さん» お、重いですよね、自分でも思います笑 幸せな気持ちになれるよう、最後まで頑張りますので引き続きよろしくお願いします。 (2019年4月3日 22時) (
レス) id: 84bf1856eb (このIDを非表示/違反報告)
海 - 春ちゃんの過去が重すぎて、でもだからこそ柊一颯との関係がなりたってると思ったら……ただ、これから、春ちゃんはどうなるんだろうとドキドキハラハラして見てます。いつも楽しみにしてます。お体に気をつけて更新頑張ってください。ずっと応援してます。 (2019年4月3日 0時) (レス) id: be3baba71f (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 柊先生との関係にドキドキしながら読んでます。 (2019年3月28日 11時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 応援してます。更新頑張って下さい！楽しみです！ (2019年3月26日 18時) (レス) id: be3baba71f (このIDを非表示/違反報告)
三波碧です。(プロフ) - この作品大好きです！更新頑張ってください！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 84994bf844 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻宮みゆ | 作成日時：2019年3月23日 6時
