先生と私【3年A組】#2

・ ページ7

*Sakura Kayano side*


凛『ねぇ、そんな事より早く投稿者見つけた方がよくない?』

瑠『でもこいつガチの変態だよ?』

玲『こんなやばい投稿バレたら生きていけないね』




"あの女をめちゃめちゃにしてやりたい"

"あいつが苦しむ姿を見ると興奮する"




華『しかも偽の動画なんて流して、ホント最低だよ』


最低って...信じきってみんなは澪奈を無視していたのに…
それに……さっきの春瑚ちゃんの訴えを聞いて
いつも通りにしているみんなが怖い…
私も…メールを貰った…
でも何か変なところのチェーンメールだと怖いと思って後ろの席の結城さんに聞いてみた。
そしたら結城さんからの返事の前に諏訪さんが入ってきて…メールを開く前に削除されてしまって中身が見れなかった。
諏訪さんに『チェンメとか怖いから知らないアドレスは即削除が基本だよ』と言われて頷くしかなくて……。
あの時私がメールを開いていたら何か変わったかもしれない……そう思ってしまう…。
でも、今は課題の事を考えなきゃ…と
魚住さん達が眺めている投稿の幾つかに目を通すと
ある日のやり取りを思い出した。




"あの女の上履きをトイレの水に浸してやった"




澪『…!!』

さ『あっ、おはよう
どうしたの?』

澪『ううん、上履きプールに落としちゃって』

さ『お〜、澪奈様がミスとは珍しい
はい、記念に1枚!!』









もしかしたらあの時の…
だったら私…澪奈に酷いことしちゃった…
こんな投稿...一体誰が何の為に…




私は机の中から澪奈から貰ったプレゼントを取りだし、じっと見つめた。
すると目の前に睨むように宇佐美さんがいて




香『ねぇ...それ誰から貰ったの?』

さ『澪奈から…』




それだけ言うと宇佐美さんはどこか悲しそうな顔をして教室を出ていった。
私はその表情が気になって後を追いかけるように教室を出た。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す