先生と私【3年A組】#2

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*Seishiro Tokai side*


世『し、失礼します!!
渡海先生!!来てください!!』

征『うっさい……邪魔……出ていけ』

世『警察の人が来てるんです!!』

征『あ?』

世『何もやらかしてませんよね!?』

征『……そこに居んのか』

世『はい…』




白衣を着て仮眠室を出ると
五十嵐ではなく、郡司と宮城がいた。




征『警察がわざわざなんです?
あー……Mind Voiceの情報は本当だったんですか』

世『え?』

征『俺の目の前にいるのが郡司真人警部補だ
コイツが動画撮影者の犯人を間違えれば、
生徒5人死ぬ』




そう言ってやると医局内が大騒ぎになる。




高『どういうことですか、渡海先生!』

征『……ほら、そこで速水が見てるだろ
覗いてみろよ…』

高『!!』

世『これ……魁皇高校の生徒が
内部情報を流してる!?』

征『で……個人でやり取りできるDMで色々聞き出して…ドーピング疑惑動画が撮られた大会に来ていた春瑚の事を聞きに来たってとこだろ』

郡『…流石ですね』

征『その日なら俺が非番で
春瑚は体調があんま良くなかったが
誘われたから行くって聞かないもんで
俺が連れて行ってやったんですよ
春瑚は俺の側から離れていません
これでいいですか?』

宮『血縁関係がある人であれば
かばっている可能性だってありますよね』

世『ちょっと!!』

征『世良、黙れ、うるさい
………レース前も、レース直後も客席で
そこの高階と…猫ちゃんとテレビ電話してました
春瑚も話したよな、高階』

高『ええ…』

征『そーれより…里見ってやつ調べろよ』

郡『……何でその生徒がいることを知ってるんです』

征『会場に着いた時から、そいつがつけ回すもんだから撒くのが大変だったんだよ…
んで……プールの景山澪奈と…俺らの方を執拗に睨みつけてたからなぁ…』

郡『妹さんと里見くんとの関係は?』

征『さぁ?
関わりないらしいですけど?』

郡『……他に我々に話していない事は?』

征『ない』

宮『本当ですか?』

征『ないよ…
あー、俺ってさ警察大っ嫌いなんだわ…
聞くこと聞いたならさっさと帰ってくれる?』




ふっ……宮城くん感情が抑えきれてないねー。
郡司が怒る宮城くんを連れて帰っていく。



征『バカだな…あの警部補…』

世『え……』

征『罠だろ、柊の
あえて…生徒と警察とやり取りをさせている…
だからその魁皇生アカウントの生徒は柊の協力者だ』

世『それ言わなくていいんですか!?』

征『あ?知らん』

高『笑ってる場合ですか!?』

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