先生と私【3年A組】#2

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柊『今日の授業はこれで終わりだ
お疲れ様』

『………はぁ…』

柊『春、薬飲みに来い』

『ぁ……はい…』




もうこんな時間か…
トイレ行ってから行こうかな…




『さくら……
宇佐美さんのことよろしくね』

さ『う、うん…』




私は先生より先に教室を出て
トイレへと向かう。
教室の方からは…



逢『待ってください!!
景山がじ さ つした理由わかったんだから、
僕たちを解放してください!!』





そんな声が聞こえて




柊『まだだよ
あの動画を作ったのは他の人間なんだよな?
誰が、どういう意図で作ったのか
それが分かるまでは、俺の授業は終わらない』




トイレの奥の個室に入って
先生のさっきの言葉を考える。
宇佐美さんは鞄に入っていたDVD-Rを投稿しただけだって言ってた。
だからそれを撮った人がいるわけで。
確か…水泳部のジャージを着てて…
………………あれ?
確かあの時……会場に……




すると突然トイレが騒がしくなる。
聞こえたのは諏訪さんの声で
まずいと思って個室から出ようとすると
外から出られないように押さえつけられていた。




『!!
ちょ…っと…』

唯『本当……ウザイんだって…あーゆーの』

愛『お人形さん?ぶっきーと付き合ってるの?』

沙『海斗にまで何したのよ…』

『…………知らない』

凛『とりあえずー……大人しくしててよ』


ﾊﾞｼｬｯ!!ﾊﾞｼｬｯ!!


降り注いだのは水で…
出られない私はそれを浴びるしかなくて…



『っ…………ゲホッゲホッ…』




噎せていると、個室の扉が開いて
水越さんに引っ張り出される。
その場に倒れ込むと水越さんにお腹を思いっきり蹴られた。




涼『何でアンタが死なないのよ…
何で蓮が死ななきゃならないのよ…
蓮を返してよっっっ』

『うぅ……』




息苦しくなってきて
視界もぼやけてきた。
死にたくない……まだ…
死ぬ時は……おにいと先生の手を握って死にたい…




唯『あれ?
動かなくなった?』

愛『え、死んでないよね』

沙『息はしてるから大丈夫でしょ』

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