先生と私【3年A組】#2

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沙『何で……海斗まで…』

海『………いや、知らねーよ』

柊『嘘つけ
今真っ先にお前が突っ込んできそうな勢いだったぞ』

海『………』

柊『須永、お前も何か言いたそうだな』

須『………別に…』

柊『おい、どうした?
……どうした?来いよ
ハッタリだと思うならリモンコンと春取り返しに来いよ』

翔『っ………』

柊『まぁ……簡単に春は渡さないけどな』

海『…………』

須『ﾁｯ……』

甲『てめえ…』

柊『あ?
来いよ、おい』

甲『上等だ』




なんで4人にそんなこと言ったのか知らないけど
このままじゃ本当にこっちに来そうだなと思い
その場しのぎで声を上げた。




『名乗り出ればいいんだよね?』

柊『ん?』

『先生言ってたよね？
澪奈のフェイク動画の投稿者が名乗り出れば今日死人はでないって…
って事はその人がやったって自白すれば全員助かるって事だよね?』

柊『そうなるねぇ』

『じゃあさ、さっき…((凛『誰なのよ…さっさと名乗ってよ!』………話してる途中…』

唯『分かってんでしょ!?
みんなが助かるにはあんたが名乗り出るしかないんだよ!!』

瑠『誰か分かんないけどお願いだから助けてよ!』

美『もうあんな投稿気にしないから…』

玲『死にたくない…』




周りがどれだけ騒いでもヤり逃げXは名乗り出ない。
むしろみんなが出ろって騒いだらますます出にくくなる。
私はチラリと宇佐美さんを盗み見る。
肩で息をして……息苦しそうだ。




『さっきトイレで…((さ『…………私です』ぇ………』

さ『私です!!』

『っ!!
さくら……ねえ、さくら…
私さっき……』

さ『ごめんね、春瑚ちゃん…
私がやりました…』




違う……違うっ……
なんでそんな事言うの?




柊『お前があの投稿を送ったのか?』

さ『はい』

『……違う…』

柊『"景山死ね"、"あいつが苦しむ姿を見ると興奮する"、"景山笑うな、キモい"、"あの女をめちゃめちゃにしてやりたい"、"景山なんて生まれて来なければ…"』

さ『私だって言ってるんだからもういいでしょ!!』

『違う……』

柊『パスワードは?』

さ『えっ?』

柊『SNSに登録したパスワードだよ
それがなきゃアクセスできない
お前が投稿者本人だって言うならパスワード知ってるはずだろ』

さ『それは…』

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