先生と私【3年A組】#2

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柊『あぁ、壮観だな…
言ったよな?
次何かやったらペナルティーだって
君達の上には"爆弾"がある
……春…お前はこっちに来い』

『え……』

さ『春瑚ちゃんは行かせません!!』

翔『……行くな…』

『…………』

柊『よく考えろよ?春
そこにいたら…大事な2人…』

『………翔、さくら…手を離して』

翔『春!!』

『信じて……大丈夫だから…』

さ『やだやだ……春瑚ちゃん…』

『大丈夫だから
死なせないから』




2人は渋々手を離してくれて
そのまま私は先生の隣に立つ。





柊『動くな』

花『やめてよ、ぶっきー!』

沙『ちょっと待ってよ私達関係ないから』

瑠『やったの男子ですよ!?』

石『はっ?』

颯『俺らも関係ないじゃん!!』

立『こいつらがいけないんだ!!』




結局昨日と同じ。
私は何も悪くない、あっちが悪い。
押し付けあいが凄い。




柊『はいはいはい!!静粛に!!』





先生の声なんて揉めてるコイツらになんか全然届かない。




柊『はい、お前ら聞け!
…こら!おいっ!!』





先生はしびれを切らして揉めてるみんなの方に机を投げた。
一瞬にして静寂が訪れる。




『っ!!』

柊『これは、連帯責任だ
さぁ死んでもらおうか』

『…………』

さ『春瑚ちゃん…』

甲『どうせハッタリだろ!
分かってんだよ、お前は誰も殺さない、いや…殺せない!!
中尾だって生きてんだろ?
今の爆破だってわざと誰も居ないとこを狙ったんだろ?』




隣にいる先生に目線を向ける。
確かに先生は誰も殺さない。
爆発も威嚇の為だろう。
そう信じて先生の左手を掴んだ。
先生は一瞬こっちに目を向けて
手を強く握り返した。





甲『お前は俺達を殺せない』

柊『だったら試してみるか』




試すって?何を?
繋いだ手を引かれて、先生と私はさらに
教室の後ろ側へと下がる。




翔『春に何する気だよ…』

柊『ふっ……何だと思う…
さてさて、俺の大事な春を俺の側に連れてきているんだ…
だったらお前ら……わかってるよな?
俺は何の躊躇いも無くこのボタンを押せる。
甲斐、真壁、須永、里見…お前がそこから1歩でも動いたらボタンを押す』

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