先生と私【3年A組】#2

・ ページ16

*Sakura Kayano side*


さ『ねぇ!!何で春瑚ちゃん怪我してるの!!』

翔『は?』

須『…………』

翔『まさか今春泣いてたのって…
甲斐、春には何もするなってあれほど』

甲『…………うっせぇーな』

石『須永がちゃんと捕まえてなかったから
ぶっきー庇って肩殴られたってとこだ』

須『…………』

翔『茅野……春は?』

さ『手当するって…先生が…』

翔『っ………』




真壁くんは苦しそうな顔をしながら
自分の席に座った。
ああ……真壁くんって……春瑚ちゃんの事が……


ｶﾞﾗｯ…


教室の扉が開き、泣いて目が腫れた顔で春瑚ちゃんが戻ってきて…みんなの視線を集めた。




『え………』

さ『あっ……』

翔『春っ!!』


ぎゅぅっ…


ほわっ!?
真壁くん大胆…
熊沢さんにあんなにあんなにいつもヘタレって言われているのに…




『!?
ちょ、翔……待って……痛い痛いっっ』

翔『あ、ごめん』

『いてて……』




やっぱり真壁くんは…春瑚ちゃんが好きなんだ…
怪我をした肩をさすってあげたり
熱上がってない?っておでこに手を当てたり…
それを春瑚ちゃんは…優しい顔をしていた…。




涼『何イチャイチャ見せつけてんの』

愛『ね…こんな時に何考えてんの…』

石『つーかよ、どうすんだよ!!』

海『こっちの意図がバレた今下手に動かない方がいい』

逢『…先生からの質問どうする?
もうすぐ8時になる
投稿者が名乗り出なければ誰かが死ぬ』




そうだ…
もうすぐ約束の8時。
さっきトイレで聞いた宇佐美さんと先生の会話で
何かを知ってるように感じたんだけど
宇佐美さんは何も言おうとはしない。




甲『おい!
誰があの動画を流したんだよ』

颯『俺じゃない』

柳『僕も違うよ

光『もちろん俺でもない』

甲『チッ
だったら1人ずつ吐かせるしかねえな、おい』

立『やめてよ、離してよ』




甲斐くんは立野くんの胸ぐらを掴み吐かせようとした。
そんなことをしても何も解決しない…




兵『とか言ってお前だったりして〜!!』




と兵頭くんが大声でそう言った。




甲『あ?』

兵『1番似合いそうだもんな
"あいつが苦しむ姿見て興奮する"とか』

甲『何だよ、この野郎!!』

浅『やめなよ!!』

美『ねぇ景山さんのストーカーの仕業だとしたらさプールによく顔出してたんじゃない?

花『うちの男子は見掛けなかったけど』

唯『別に男の仕業とは限らないんじゃない?』

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す