先生と私【3年A組】#2

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*Seishiro Tokai side*


佐『渡海』

征『………佐伯教授直々になんです?
俺、今下に来てる警察に会いに行かなきゃならないんですけど』

佐『春瑚ちゃんのことか』

征『………まぁ
あとは……この間佐伯教授にも協力して頂いた事がおそらく関係していると思われますが』

佐『景山澪奈さんの件か…』

征『今の所はあいつは殺される事は無いのでご心配なく…』

佐『随分…犯人を信用しているようだな』

征『…………まさか…』




教授に軽く一礼し
1階の待合ロビーに降りる。
もう深夜で患者1人いないロビーに
その場には似つかわしくない男が……3人?




五『渡海春瑚さんのお兄さんですか
お電話していた五十嵐です』

征『…………ああ…
はい、言われていた薬……これで全部です』

宮『!?
こんなに……』

征『…………』

五『犯人は必ず逮捕しますので…どうか…』

征『俺は春瑚が望む結果になればそれでいい』

五『!!』

郡『……どういう意味ですか?』

征『誰、アンタ』

郡『失礼しました
立てこもり事件の捜査をしている郡司真人
こっちは宮城です』

宮『どうも…』

征『………根本的な問題が解決するまで
春瑚は学校を離れないし
柊一颯が学校にいる限り
春瑚は帰ってこないってこと』

宮『共犯者ということですか』

郡『宮城!!』

五『すいません…』

征『まあ……アイツなら共犯でもやってるんじゃないっすかねー…』

郡『アンタ…本気で言ってんのか?』

征『……俺はアイツの兄ですよ?
アイツの決めた事なら…俺は止めない』

郡『何を知っている』

征『ふっ………調べるのが警察の仕事でしょ…
刑事さん?』

宮『ふざけないでください!!
生徒の命に関わってるんですよ!?』

征『…………ふざけんな…
………春瑚の事は助けなかったくせに…』

郡『それは……どういう…』

征『これ以上私から貴方方にお話することはありません…
では…お仕事頑張ってください…
あ、あと五十嵐さん
その薬届ける時に柊先生に伝言お願いしたいんですが…』

五『………何でしょう』




五十嵐さんに顔を近づけ、耳元で…




征『『春瑚をよろしく頼む』って…((ﾎﾞｿｯ』

五『………アンタ…本当にどこまで知ってる…』

征『それはそのまま貴方にお返ししますよ、五十嵐さん?』

五『………』




言いたいことを言って、そのまま来た道を戻る。
あの五十嵐って奴……共犯者か…。
警察に共犯者作るとは柊も考えたもんだ…。
自然と自分の口角が上がっていた。

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