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第８話 直感 ページ8
まだ俺といることに緊張しているのか、Aは俺との間にセレソをボディーガードのように座らせていた。
ボディーガード役を自覚しているのか店を出てからの道のりも、セレソは俺とAの間を当然のように歩いていた。
とりとめのない話をして歩いていると、俺の泊っているホテルに着いてしまった。
「じゃあ、私はこれで···」
「あ！ 送っていくよ！」
「···大丈夫です。 ここから近いですし···」
「でも·· 危ないよ···」
「···ここは私の方が慣れてますから···」
「ん〜、じゃあ、気を付けて」
「はい··· ごちそうさまでした。 おやすみなさい」
「おやすみ···」
女性を１人で帰すなんて···
今日の俺はAに格好悪いところばかり見せてしまった。
けど、Aが韓国に来たときは、男らしくスマートに案内するんだ！
と、心の中で意気込んでいた。
「あ！ 連絡先も何も聞いてなかったな···(汗)」
Aと繋がるものは何もないけど、Aとはまた会える···
そんな気がしていた。
俺の直感は滅多に当たらないし、それに頼ることもあまりしないけど、今回は何か確信めいたものを感じていた。
そしてその直感が当たっていたことに、わずか２日後に知ることになった···
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
