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第５話 食事の誘い ページ5
「じゃあ、私はこれで···」
「あ、あのさ··· もしよかったら、ランチでも一緒にどうかな？」
「これから大学に行くので···」
「じゃあ、ディナーは···
おすすめの美術館や、絵画のこともっと教えてほしいし···」
「・・・」
自分でも、こんなに食い下がることに驚いていた。
でも、絵のことをもっと教えて欲しいと思ったのは嘘じゃないし、おそらくこの先もう会うことはないと思ったら、１度だけゆっくり話がしたいと思った···
「···わかりました」
「店は君が決めてくれれば···」
初対面の男が誘うんだから、彼女のテリトリーで会うのが誠意だと思った。
「···じゃあ、５時にあの公園の少女像の前のベンチでいいですか？」
彼女はこの美術館の前の公園を指さした。
「わかった。 じゃあ、後で」
「···はい」
時間がなかったのか、彼女は小走りで去っていった···
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
