今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:35,246 hit
小｜中｜大
第39話 紫陽花 ページ39
「見て、オッパ!! お祝いにいただいたの♪」
ソミンがピンクのバラの花束を抱えて、帰ってきた。
「キレイでしょ♪ やっぱりお花は、バラが１番よね」
「・・・」
＊＊＊＊＊ 回想 ＊＊＊＊＊
「紫陽花？」
いつものようにワインとチョコレートが入った紙袋に加え、紫陽花の花束も持ってAがやって来た。
「はい。花屋さんに出てたから、買ってきちゃいました(微笑)」
「A、紫陽花が好きなのか？」
「好きですよ」
「普通、バラとかじゃない？ 紫陽花のどこがいいんだ？」
「そうですね〜 いろんな色があるところとか…」
「バラだって、いろんな色があるじゃん(笑)」
「そうなんですけど… チャンミンさん、知ってます？」
「何を？」
「紫陽花って、土の状態で色が変わるんです」
「えっ!!? 青の品種とか赤の品種とかじゃないのか？(驚)」
「土のpHで色が変わるんだそうです」
「へぇ〜」
「環境が変わっても、色を変えてまでキレイに咲こうと頑張る紫陽花って素敵じゃないですか？
こっちも元気をもらえそうで…」
「・・・」
「それに今の時期しか買えないのもレア感があるし、雨が似合うのもレア感ありませんか？
あっ‼ もちろん、バラも好きですよ(笑)」
Aは、いたずらっぽく笑いながら、紫の紫陽花をテーブルに飾った。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「オッパ‼ 私、ピンクのバラが大好きなの、覚えておいてね♪」
「あぁ… 覚えておくよ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
