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第33話 真ん丸な瞳 ページ33
結婚式に日取りが決まり、少しずつ俺の部屋へ荷物を運んでいたソミンは
犬を飼いたいと言い出した。
「犬？」
「そうなの。 昔からずっと飼いたかったけどパパが苦手で飼わせてくれなかったの。
この前、お友達とペットショップを覗いたら、かわいいワンちゃんがいたの♪
ほら、オッパのご実家で飼ってるワンちゃんに似てるでしょ？」
ソミンが差し出したスマホに写っていたのは、マンドゥンイにそっくりな子犬だった。
「あぁ、いいよ…」
俺がOKを出すと、ソミンはすぐに俺をそのペットショップへ連れて行った。
「こちらです」
店員がゲージから出してくれたその子犬は、写真で見たよりももっと小さくて、俺の片手でも余るくらいだった。
震えながら俺の手のひらにのるその子犬は、真ん丸な瞳で俺をじっと見ていた…
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
