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第28話 罪悪感 ページ28
俺が何も言わないせいで、父さんと母さんは俺がソミンを気に入ったと思い、ドンドン話が進んでいった。
話が進むにつれて、Aへの罪悪感は、増える一方だった。
それでもAを愛していた俺は、Aと会うのをやめられなかった…
Aといると癒されるのに… 幸せを感じるのに…
罪悪感に苛まれていた俺は、腕の中のAをこのまま壊してしまいたいと思うほど、Aに優しくできなくて、ただ自分の欲望のままに抱いていた…
そんなある日、マスコミにソミンとの写真が撮られてしまった。
決定的な写真を撮られてる以上、下手な否定やノーコメントは通用しない。
事務所と話し合い、独占スクープとして交際を認める代わりに写真は公表しないということで話がついた。
写真を撮られたということは、ソミンの身元がマスコミにバレているということだ。
何かあれば、ソミンはマスコミに付け回される。
俺は、ソミンに責任をとらなければいけない…
俺は、ソミンを守らなければならない… そう思った…
俺は…俺は、Aを愛している…
でも、Aとは結婚できない…
父さんや母さんが賛成してくれる結婚。
俺の仕事を理解し、オッパと慕ってくれるソミン。
長男として、父さんと母さんの誇らしい息子でありたい…
誰かの誇らしいオッパとして家長となり、幸せな家庭を築きたい…
そんな普通の人が普通に抱くささやかな夢を叶えられるのは、Aじゃないソミンだ…
俺は、ソミンを選んだ…
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
