第18話 土曜日 ページ18
「いつソウルに来る？」
「来週の火曜日です」
「いつまでソウルにいる？」
その週末は、除隊前最後の休暇がある。
頼む!! 週末までいてくれ!!
俺は、心の中で祈った。
「木曜日の予定です」
俺の３秒間の祈りは、あっけなく砕けた。
いや、チャンスは祈ってものにするものじゃない。
掴み取るものだ!!
「あのさ··· 土曜日まで延ばせないかな？」
「土曜日までですか···？」
「うん、会って欲しいんだ」
「でも、チャンミンさん兵役中なんですよね？」
「その日は休みで外出許可日なんだ」
「そうですか···」
「だから、会って欲しいんだ」
「・・・」
「Aに会って話したいことがあるんだ···」
「・・・」
考えているのか、Aが次の言葉を発するまで、少し時間が流れた。
「···わかりました。
ホテルとか日程とか調整してみます。
またお返事するってことでいいですか？」
「もちろん!! はっきり決まったら連絡くれる？」
「わかりました···」
数日後、Aから連絡がきた。
・・・ 土曜日、大丈夫です ・・・
AからOKの返事がきた!!
待ち合わせ場所にAへ送ったのは、俺のマンションの住所だった。
万が一Aと一緒にいるところを、写真に撮られるわけにはいかないし、
Aに気持ちを伝える前に、大事なことを伝えなければいけない。
俺はまだ自分が東方神起ということを、Aに伝えていなかった。
誰にも邪魔されず俺のすべてを伝えるには、自分のマンションが１番いいと思った。
Aは俺のマンションということに、戸惑い警戒してるようだったけど
そこは俺を信用してもらうしかない。
１人でソウルに来るのは初めてだというAに、ソウルで気をつけて方がいいことを思いつくだけ送り
俺は土曜日を待った···
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作者名：Miyu | 作成日時：2020年9月24日 11時
