ヘラと同じ人間になりたいよ。【オリジナル】

第六章 ページ21

「これ全て……アルバム？！」


どんだけあるんだ
この量は異常すぎる。

4方8方本棚で囲まれてる。
ついには本棚に入りきれず、綺麗に整えられている。


「これがルシファー様。」


アラミスがそう言い、一番奥にあった埃被ってるアルバムを取り出して開いたその一ページ目にはルシファー様の写真があった。

ボサボサと整えられてない髪型をしてて、眠たそうな顔をしてた。
どこから見ても普通の少女だった。

崇拝してたルシファー様の顔も今日までずっと知らなかった。
たった今知ったのだ。


「ルシファー様の……最初のイメージとは違う。

もっとこう……しゃんなりとしてる大人らしい女の人だと思ってた」

「……しおんも、そんな事言ってましたよ。

前代の人達はほぼ、そんな事言ってたらしいです。」


……！！
前代の人達と同じ考え方をしてたのか。

イメージとかなりかけ離れてただけでも驚きなんだが。


「ところで、俺と同じように恵まれた天才と言われた首領は？」

「ああ、待ってくださいね。たしか……

あったあった。」


ずっしりと重たそうなアルバムを持ってきた。
すごく重そう。

このアルバムに恵まれた天才の記録が……あるのか。
どんな人なんだろう。

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