家出少女、帰宅する。 ページ45
翌日の昼過ぎに目黒と帰宅したA。
父は目黒に丁重にお礼をし、ばばあはほぼ涼太が作った手作りプリンを渡していた。
父が家出娘をどう裁くのか。
昨日からちょっとワクワクしていた。
Aに激甘の父だから、怒鳴ったり叩いたりは絶対にないだろうけど、さぁ、どう出る？父！!
Aは怒鳴られるのを覚悟しているのか、既に縮こまっている。
A「パパ、勝手なことをして心配かけてごめんなさい……。」
照「…………。」
(父はずっと下を向いたまま肩を震わせている。怒りに震えてる！？)
次の瞬間、父がAを抱きしめた。
照「無事で良かったよ……。Aに何かあったら、パパ……パパは生きていけないよ(涙)………もう２度と勝手に出て行ったりするな。家出する時はパパに行き先を言ってからにしなさい。分かったか？」
(父、泣くのかよ！！家出はOKなの？行き先告げる家出ってなに！？)
A「パパ泣かないで〜(涙)これからはちゃんと行き先をパパにメールしてから家出するから〜(涙)」
(A、お前も泣くのかよ！!また家出するつもりなのか！？行き先告げて家を出るのはただの外泊だぞ〜？間違ってんだよ二人とも！!全く、なんなんだこの茶番は。父も父親らしくもっとちゃんと叱れよ！！)
辰「ごめんね、A。ママ、これからはAの誕生日前とホワイトデーの時しか村上くんとはメールしないから安心して？これ、仲直りのプリン。いっぱい作ったから食べて♪」
A「まぁ、それ位ならいいよ。プリン、嬉しい♪ママありがとう〜♪♪」
(いや良くないだろ。普通は娘の彼氏とメールなんかしねーぞ？この2人の感覚もちょっとおかしいわ。)
A「翔、心配かけてごめんね？いっぱい探してくれたんでしょ？」
翔「探した。次、家出する時は俺を誘え！！分かったな？」
A「うん。分かった！！」
(いやいや翔太……、お前の感覚もおかしいから。)
全くどいつもこいつも……。この家でまともな感覚なのは俺だけかよ。
A「にぃに、心配かけてごめんなさい。」
涼「うん。ものすごく心配した。女の子が夜１人で出歩いたら危ないことくらい分かるよね？なんでも行動する前に考えないと駄目だよ。」
A「はい。ごめんなさい。」
家出したことで分かったことが１つ。
この家で１番怖いのはにぃにだってこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唯羽(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、コメントありがとうございます♪初めてコメント頂けました♪阿部ちゃんもこの後出てきますので楽しんでもらえると嬉しいです。美紀さんもコロナ&熱中症に気をつけて日々をお過ごし下さい。 (2020年8月31日 16時) (
レス) id: 2e09de1785 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月31日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唯羽 | 作成日時：2020年8月29日 17時
