シスコン。【青・赤】

家出！？−２ ページ41

とりあえず終点まで行こう。その後のことはまたその時考えよ。


で着いた。けどここどこ！？何県？
まっ、いっか。目的なんかないんだし。
とりあえずお腹すいたから食べるとこ探して、ついでに泊まるところ探そう。



３０分後……



なんでお店もホテルも何もないの！？
もう歩くの疲れた。お腹空いたな〜……






？「こんなところで何してるの？」



(うわぁ、ヤバイ……無視だな。うん。無視しよう。)



？「どこまで行くの？川越までの途中なら乗せてくよ？」




A「結構です。」




？「そう？ここら辺何もないし、暗くて危ないから本当に気をつけてね？じゃあ。」






そう言って去っていったおじさん。
何気に良い人だったのかな？でもそれが手かもしれないし、信用しちゃダメだ。
なんか今ので一気に不安になってきちゃった。怖いな……。あとどの位歩いたら大通りに出るのかなぁ？





目「ねぇ、本当になにやってるの？」




A「キャァ」




「ちょっと、その声は勘弁」

と言って私の口を塞いだこの声の主……目黒だよね！？なんでいるの！？






目「手放すけど叫ぶなよ？」




A「目黒なんでいるの！？」




目「気になってついてきた。」




A「ストーカー？」




目「まぁ、そう言われても仕方ないな、今回は。」




A「目黒〜……涙涙涙涙涙」





目「怖かったな。」





そう言って目黒が抱きしめて慰めてくれた。
目黒のくせに、なんだ？この包容力は。ものすごく安心する。





目「家出でもしてきた？」




A「うん。」




目「今頃、素能家大騒ぎじゃね？連絡しなくていいの？」




A「うん。いい。」




(素直じゃないとこ翔太くんそっくり笑)




目「あと５分位歩くとホテルあるみたいだよ。ラブホテルだけど。入る？マンガコーナーも充実してるって書いてある。ほら。軽食も食べれるって。」




A「なんで私が目黒とラブホテルに泊まらなきゃならないのよ。」




目「んじゃ、俺帰るわ。あと５分位１人で大丈夫だろ？」




A「えっ？やだ。一緒に居て？」




目「ふはっ(笑)本当、素直じゃないね(笑)」





予想外の展開だけど、初めての家出は目黒と一緒に過ごすことになった。








とりあえず連絡はしとかなきゃな。尋常じゃない位心配してるはずだし。



目黒家出少女確保。気が済むまで付き合ったら送り届けるわ。

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