大嫌い45 ページ45
授業後、1度教室に戻り荷物だけ持って
エースと待ち合わせしている玄関へ向かった。
いや、向かおうとしたんだ。
『...カバンを離して、ジェイド』
何故か、無言で私のカバンを離してくれないジェイド。
彼は、申し訳なさそうな顔をしてAさんと
そっと私を呼んだ。
ジェイド「僕と来て貰えませんか」
『来てって、何処に』
ジェイド「それは...」
この戸惑い具合からして、きっとアズールの所だろう。
＿＿＿＿＿＿もうアズールと関わらないようにするからｯ。
脳裏に、今日の昼休みの出来事が思い浮かんだ。
彼の迷惑にはもうなりたくない、だから離れたいのに。
『言ったよね、私はもうアズールとは関わらないって』
ジェイド「ｯ...!
Aさん、違うんです。
あれは彼の本心じゃない」
『でもハッキリとアズールの口から聞いた。
紛れもない本心だよ』
違うんです...そう言って、ジェイドは言葉を詰まらせた。
別に本心でも本心じゃなくても、どっちだっていい。
ただ、私はもうアズールの邪魔になりたくないだけ。
だからこそ、関わり合うのはやめようと思っただけ。
ジェイドはカバンから手を離したと思えば、
私の腕を素早く力強く掴んできた。
ジェイド「誤解なんですｯ...。
昔からあの人は誤解されやすい。貴方も知ってるでしょ」
知ってるよ、知らないわけが無い。
ずっと一緒にいたんだもん。
でもハッキリと、"邪魔"や"大嫌い"を私に発していた。
誤解なわけがない。
ジェイド「アズールは謝りたいだけなんです。
貴方が自分の意思で行かないというなら、僕は無理やりあの人の所へ連れていきます」
『ｯ...!やめて!
偽りの謝罪なんて要らない!!
ジェイド、腕を離してよｯ!』
もうこれ以上、彼の邪魔になって嫌われたくないのに。
嘘偽りの謝罪をさせるなんて、更に嫌われてしまうのに。
ｸﾞｲｸﾞｲと腕を引っ張って、ジェイドの手から抜こうとするものの
男性の力には、やっぱり勝てない。
諦めるしかないのか、と心の中でふと思った。
.
??「手荒な真似は、関心しないね」
ﾊﾟｼｯ!
そう声が聞こえた瞬間、同時に私の腕も解放された。
そして、声の主が私の肩を優しく引き寄せた。
ジェイド「リドルさん...ｯ」
リドル「...」
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紫苑(プロフ) - 大嫌いって言われたところ、悲しさからくるものかもしれないけどスクロールする手がゾクゾクってしました。最高です、ありがとうごじゃいざますた (12月30日 21時) (
レス) @page46 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
煩悩パラディオン - アズールが涙目になるところでニヤニヤしてもたw←キモい マジで面白くて最高っす！ボクもこういう小説書けるように頑張ろうって思ったり……(暗黒微笑)アズール天最高！ (2022年9月5日 0時) (レス) @page38 id: 1a516b5265 (このIDを非表示/違反報告)
玲華(プロフ) - コメント失礼します。作品読ませていただきました。とっても素敵でした。いきなりで申し訳ないのですが、27話でできたふきだしみたいな感じのをどうやって出すのかがわからなくて教えてよければいただきたいです。長文失礼しました。 (2022年1月6日 21時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - アズールが大嫌いってるとこ見た途端自分に言われてるみたいで泣きかけてしまった... (2021年11月9日 0時) (レス) @page40 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2021年10月30日 15時
