大嫌い38 ページ38
翌日
今日はとても気分が良い。
授業も乗り気なようで、先生に沢山褒められた。
4時限目の錬金授業の時間
私達Ｅ組はC組と合同だった。
2人1組のペアを作ることを指示され、
アズールはジェイドと組むかと思って、ジャミルくんの方へ向かった。
ｸﾞｲｯ
『をっと!』
突然後ろから腕を引かれて、体が腕を引いた人物にのしかかる。
??「誰と組もうとしているんです??」
『あ、アズールだ』
腕を引いた人物はアズールで、
こちらをニコリと笑って見下ろしていた。
ジャミルくんと組もうかと思って、と言うと
彼ならもう組まれてますよ、と返答が来た。
本当だ、ジェイドくんと組んだみたいだ。
アズール「Aさん、僕と組みましょう」
『本当?それは助かるなぁ』
クルーウェル先生の指示した魔法薬を作る為
私とアズールは大釜を掻き混ぜていた。
その時に、今日の出来事などをアズールに話していた。
その際に見せる彼の優しい笑みが、とても心地よかった。
アズール「それはよかった。
楽しそうで何よりだ」
『うん!
今日1日気分が良くて楽しいのはアズールのお陰だよ!』
アズール「...僕の?」
アズールは、頬を赤く染めて照れくさそうに笑った。
何だかその姿が、昔の無邪気な頃のアズールと重なって懐かしい気持ちにもなれた。
アズール「...ねぇAさん」
『んー?なぁに』
アズール「昔貴方に語った僕の夢、覚えてますか?」
10年前のアズールが1度だけ口にした、なりたい夢の話。
何日か前、私の夢で出てきたが正直いえば
ハッキリとは思い出せなかった。
申し訳なく、首を左右へ振ると
彼は切なそうな顔をしながらも、そうですかと返事をした。
アズール「ｯ...では、もう一度ここで伝えるとしましょうか」
大釜をかき混ぜるのを止めて、アズールは
こちらに体を向けた。
謎の緊張感が私に遅い、胸がドキドキと高なった。
アズール「Aさん、僕の夢は＿＿＿＿＿」
.
バァァアン!!!
『うわｯ!?』
近くから聞こえた爆発音。
その音は隣のペアのもので、錬金に失敗したようだった。
爆発音でかき消されたアズールの声。
もう一度聞こうとしたが、彼は顔を俯かせ
ま、また今度にします、と言うと大釜をかき混ぜるのを再開した。
何だったんだろう、一体。
暫く胸の熱は収まらなかった。
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紫苑(プロフ) - 大嫌いって言われたところ、悲しさからくるものかもしれないけどスクロールする手がゾクゾクってしました。最高です、ありがとうごじゃいざますた (12月30日 21時) (
レス) @page46 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
煩悩パラディオン - アズールが涙目になるところでニヤニヤしてもたw←キモい マジで面白くて最高っす！ボクもこういう小説書けるように頑張ろうって思ったり……(暗黒微笑)アズール天最高！ (2022年9月5日 0時) (レス) @page38 id: 1a516b5265 (このIDを非表示/違反報告)
玲華(プロフ) - コメント失礼します。作品読ませていただきました。とっても素敵でした。いきなりで申し訳ないのですが、27話でできたふきだしみたいな感じのをどうやって出すのかがわからなくて教えてよければいただきたいです。長文失礼しました。 (2022年1月6日 21時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - アズールが大嫌いってるとこ見た途端自分に言われてるみたいで泣きかけてしまった... (2021年11月9日 0時) (レス) @page40 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2021年10月30日 15時
