大嫌い32 ページ32
ホールの方を覗くと、ユウちゃんとジャックくんも働いていた。
あれ、あの子たちはイソギンチャク生やしてないのにどうして働いてるんだ。
エース「ん?あぁ、アイツら
俺らが頼んでヘルプに入ってくれたんですよ」
『本当に優しい子たちだね』
じっと、懸命に働く彼らを見ていると
エースくんがこちらを見つめてきた。
どうしたの?と聞くと、彼は頬をかきながら
そっぽを向いて
エース「Aさんも十分優しいじゃないですか」
と、そっと呟いた。
アズールのこともあり、気を遣わせちゃったかな。
ごめん、ありがとうね、と彼の頭をヨシヨシしながら言ってあげると、
さらに顔を赤くして、子供扱いすんなよなと少しだけ怒り気味になった。
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
アズール「見事なヘルプでしたよ、感心しました」
拍手をしながら歩いてきたのはアズールだった。
思わず私はその場でしゃがみこみ、アズールから身を潜めた。
彼はユウちゃんやジャックくんしか見ていないので
運良く、私の存在には気づいていない。
『じゃ、じゃあねエースくん。
私はこれで』
エース「え、あ、うす。
お疲れ様です」
静かにその場から立ち去ろうとした。
アズール「貴方にも言ってるんですよ、Aさん」
『!?』
やばい、やっぱり気づかれてたか。
隠れるのも無駄だと思い、すっと体を立ち上げて
視線だけアズールへ向けた。
彼は、ユウちゃん達の方から私の方へゆっくりと近づいてくる。
『..ｯ...』
＿＿＿＿＿＿＿「うざいんですよね」
昨日の事といい、今日のこともあり
アズールの顔を見ると、自然に体が震えてしまう。
また、悪く言われるのではないか。
また、私を私として見てくれないのではないか。
そんな考えが頭に過ぎる。
どうしようとギュッと目を瞑る。
.
アズール「...
何のつもりです、エース・トラッポラさん」
エース??
固く瞑っていた目を開き、声のする方へ目を向けると
そこには、アズールと私の間に入り込むように立つエースくんがいた。
エース「...震えてますよ、Aさんが。
これ以上近づかないでください」
『ｯ...!』
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紫苑(プロフ) - 大嫌いって言われたところ、悲しさからくるものかもしれないけどスクロールする手がゾクゾクってしました。最高です、ありがとうごじゃいざますた (12月30日 21時) (
レス) @page46 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
煩悩パラディオン - アズールが涙目になるところでニヤニヤしてもたw←キモい マジで面白くて最高っす！ボクもこういう小説書けるように頑張ろうって思ったり……(暗黒微笑)アズール天最高！ (2022年9月5日 0時) (レス) @page38 id: 1a516b5265 (このIDを非表示/違反報告)
玲華(プロフ) - コメント失礼します。作品読ませていただきました。とっても素敵でした。いきなりで申し訳ないのですが、27話でできたふきだしみたいな感じのをどうやって出すのかがわからなくて教えてよければいただきたいです。長文失礼しました。 (2022年1月6日 21時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - アズールが大嫌いってるとこ見た途端自分に言われてるみたいで泣きかけてしまった... (2021年11月9日 0時) (レス) @page40 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2021年10月30日 15時
