大嫌い13 ページ13
授業終了時、フロイドにストールを返そうと
脱ごうとすると止められ、今日1日借りていいよーっと言われた。
悪いと思ったが、これも私を気遣ってくれているのだろうと考えて
今日1日は借りるとお願いした。
自分の教室に戻り、私の首に巻かれたストールを見るなり
ジェイドが不思議がっていたが深追いはしなかったので安心した。
あっという間に全ての授業を終え、
アズールに勉強を教えてもらう為に図書室へ向かう時間となった。
フロイド「じゃーねータチウオちゃんー!
また寮でねー!」
ジェイド「さようなら」
『2人とも部活と同好会頑張ってねー!!』
廊下でそれぞれがバラバラになり
私は1人図書室へ向かう。
1人...の、はずだったんだけど。
『...
あれ、アズール』
アズール「...」
珍しくアズールが私の教室の前で待ってくれていたのだ。
いつも忙しいからって先に行っちゃうのにな。
まぁ、今日は私と約束してたからってことで待ってくれてたのかな。
アズールは私に気づくなり、
全く待ちくたびれました、と息を吐くように呟き、こちらに歩み寄った。
『お待たせアズール。
待たせた分だけの対価のお支払いお願いします、とかは言わないでね』
アズール「そこまで僕はケチではありませんよ」
そして、アズールは私のストールを見るなり
顔を少し歪めた。
アズール「...貴方、オクタヴィネルのストールは持っていないですよね。
それ、誰から借りたんです」
『え、フロイドから』
アズール「全くあのウツボ...。
モストロラウンジ以外での使用は関心しませんね、今すぐ外して下さい」
『えー...やだ』
だって外したら首の跡が見えちゃう。
絶対外さないぞ、と言わんばかりにストールをギュッと握りしめると
アズールはため息をついて、わかりましたと呟いた。
アズール「僕のを貸しましょう」
『え、いいって。フロイドのがいい』
別に誰のでもいいんだけど、今外したら見えるから本当にやだ。
そんなやり取りは面倒くさくなったので、アズールの話を無視して図書室へそそくさと向かった。
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紫苑(プロフ) - 大嫌いって言われたところ、悲しさからくるものかもしれないけどスクロールする手がゾクゾクってしました。最高です、ありがとうごじゃいざますた (12月30日 21時) (
レス) @page46 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
煩悩パラディオン - アズールが涙目になるところでニヤニヤしてもたw←キモい マジで面白くて最高っす！ボクもこういう小説書けるように頑張ろうって思ったり……(暗黒微笑)アズール天最高！ (2022年9月5日 0時) (レス) @page38 id: 1a516b5265 (このIDを非表示/違反報告)
玲華(プロフ) - コメント失礼します。作品読ませていただきました。とっても素敵でした。いきなりで申し訳ないのですが、27話でできたふきだしみたいな感じのをどうやって出すのかがわからなくて教えてよければいただきたいです。長文失礼しました。 (2022年1月6日 21時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - アズールが大嫌いってるとこ見た途端自分に言われてるみたいで泣きかけてしまった... (2021年11月9日 0時) (レス) @page40 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2021年10月30日 15時
