しゃぼんだま (ページ14)

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いくらなんでもこれはもう。
手にしたタオルを見つめるしかできず呆然とする私。。

会場はバタバタとスタッフが行き交い、
ハイタッチ会への切り替え中。

タオルを手にして周りのペンたちが羨む眼差しを向けていたけれど
私はもうなんて言うか。
だってあれって思いすごしかもしれないし自惚れだと思うけど
でもそれにしても絶対狙って貰えたと思うんだけど。。

でもよくよく考えて、もしかしてジョンも私のこと知ってる？
いや、さすがにそれはない？いやでも、、ゆっちゃんってメンバーみんな知り合いなわけで、、
キーくんが仲良くしてるってことはメンバーみんな知ってる？
ん。。。まさか？
でもそれにしてもタオルくれるってなにごと。
いやでもまさか私のこと知ってたとして、
最前列陣取ってる私どうなの。
繋がってるくせに最前列って引かない？贅沢すぎるよね？
いやでもまってタオル事件で忘れてたけど
突然目の前に現れたキーくんは？
キーくんはさすがに私って気づいてたよね？

さっき電話しておいて最前列ってどんなペンだよって引いてないかな、いやでも整理番号は私の意図せずだし、
いやでも。。。
もしそうなら恥ずかしすぎる。泣いたし。顔面なんて気をつける事無く
めちゃくちゃ楽しんで乱れてたし(笑)
あああぁ恥ずかしい！！！

でもこれからハイタッチ会、、え、もっと恥ずかしい
なんか無理になってきた。どうしよう。

｢よかったねぇー！お姉さん！｣

タオルをぎゅっと握りしめて見つめて脳内でパニクっていたら
突然後ろのおばさまが話しかけてきた。

｢タオル、よかったねぇ！ジョンくんの汗付きだね。いい匂いがしそう(笑)｣

｢汗付き、、たしかに(笑)びっくりしました。｣

｢ジョンくん、絶対お姉さん狙って投げたと思うよ！若くてかわいいからプレゼントくれたんだねきっと。いいなーっ若いって！おばさんももう少し若ければな〜。なんてね｣

とっても気さくなおばさまがにこにここっちをみて言った。

｢家宝にします(笑)｣

と笑いあったところで、まもなくハイタッチ会を開始します
とアナウンスが流れた

｢楽しみましょうね！｣

そう声をかけて話を終えると、ステージ袖からしゃいにちゃんたちが出てきて、それぞれのところに立つ。

キャーって歓声も上がったけど、これからのハイタッチ会にペンも浮き足立っていてそわそわガヤガヤしていた。