襲撃と、闇ギヤンブル ページ21
昨日は千夜ちゃんと出会ってしまったから夜遅くまで家に帰れないのでは、と思っていたが
千夜ちゃんは私が家に行く、と言ったら直ぐに帰ってくれたのでお陰様でのんびりできた。
その甲斐あって私は朝からこうして探偵社で仕事の確認をすることが出来ている。
ペラ、ペラ、、と資料をめくっているとある依頼が目に入る。
先々月から調査を進めていた闇カジノの依頼だ。
何でも、古い友人に騙されて、闇カジノで家族をダシにされ無理矢理働かされている父を助けて欲しい。という娘さんからの御依頼だった。
長期で進めてきた依頼だったが、是はそろそろ準備も整ったし、決着をつけても佳い頃かな。
『あ、敦くん。この任務なんだけど同伴頼んでもいいかな……ってあれ?』
隣のデスクにいた筈の敦くんがいなくなっていた。
敦くんだけでなく、敦くんがよく使っていた物なんかも全て。
…………神隠し?
まぁ、戻ってきた時に亦お願いすればいいか、
と思い私はまた目の前の資料をまとめる作業に戻った。
少しすると、国木田くんが大量の本を抱えて自分のデスクに戻ってくる。
『国木田くん、敦くん見なかった?任務の同伴お願いしたかったんだけど……』
「小僧なら先程外で見たぞ?
これでもう探偵社は安全とか何とか……」
『なんのこと、それ?』
突然消えた敦くんと意味深な言葉に頭を悩ませていると突然探偵社の扉が吹っ飛んだ。
……え?
吹 っ 飛 ん だ ?
「失礼、探偵社なのに
_____大目に見てくれ……用事はすぐ済む。」
何やら大勢の人が探偵社に入ってきて、銃を乱発してくる。
だがしかし、ここは武装探偵社。
何時如何なる襲撃にも驚きなどしない。
『国木田くん!、』
「わかっておる!!」
国木田くんと私、それから賢治くん、与謝野先生。
これだけの人材が揃っていれば十分。
……乱歩さんはラムネでも飲んでいてくれ。
次々とくる弾を避け、銃を奪い、攻撃を入れていく。
対人戦は得意な方ではないが中也の弟子だったんだ、できない訳では無い。
あっという間に敵は最後の一人になって、その一人も国木田くんによって倒された時、
「やめろぉおお!!」
と敦くんが入ってきた。
然し何やらこの現状を見て驚いている様子。
「おお!帰ったか!
勝手に居なくなる奴があるか!見ての通りの有様だ。片付け手伝え!!」
「……え?」
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作者名:ももも | 作成日時:2021年8月23日 5時