大好きだよ、ご主人様【うらたぬき】

ばれんたいん ページ34

「Aー！おやつだぞー、おいでー」



声をかけるとちょっと顔を起こして、俺と目が合うとものすごい速さで駆け寄ってくる



ソファに上がるとじぃーと見つめ合う



可愛い、すげぇ可愛い、めちゃくちゃ可愛い



頭をひと撫ですると、その手に顔を擦り寄せて気持ちよさそうにする



「お前……ほんと可愛いな」



しばらく撫でまくってると、Aが俺の手元にある袋を嗅ぎ始めた




肝心なことに忘れそうになった



今日はバレンタイン、好きなやつに愛を伝える日




とはいえ、俺たちは毎日のように愛を伝えあってると思うが、バレンタインに便乗して、新しいおやつを買ってきた




「Aー、これめちゃめちゃ美味いおやつらしいぞー」




猫に人気のチュー〇




早速袋を開けて、口や舌を切ったら危ないから自分の手の上に中身を出して、Aの目の前に差し出す




何かとクンクン嗅いだ後、美味しいものだと理解したのかひと舐めした後は止まらなかった




もう残ってないのに、俺の手を隅々まで舐めてくる




もう一本あげるとあっという間に無くなって、満足したのか、あぐらの上に乗って寝始めた




マイペースだな、おい




そんなAを見て更に癒される




「愛してるぜ、A」

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