Revenge Pray【浦島坂田船】

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「え、ホンマに？！」



「ばか、何出てきてんだよ」



リビングの隣にある部屋からまた出てきた2人の男




報道で出回っている写真よりも顔立ちがいいのはどこかムカッと来たけど




「とにかく離してよ、じゃないと話もできない」





思いの外すんなりと話された手首を擦りながら、改めて4人を見る




それぞれ私服だけど、報道で言われている見た目と一緒だから外には出られないだろう




持ってきたキャリーケースを彼らに渡す




これ持って山の中歩くのどれだけ大変だったか




4人はもちろん警戒して、少し後ずさる




「安心してよ、別に危ないものなんて入ってないから、あんたらのとりあえずの服がここに入ってる」




「は？」




「それとこの袋に食料入ってるけど、4人だとせいぜい明日までだと思うから」




淡々と説明する私にさっき拘束してきた男が戸惑いの声をあげる



「なんなんだよ、俺らが誰だか分かっててそんなことしてるんだよな？」




当たり前でしょ、見ず知らずの人にそんなことするか




3人の表情は戸惑いと疑心、1人は嬉しそうに笑顔を見せてるけど、あまり歓迎されてない




「知ってるよ、ここでこの家で、攫った子供たちを殺した殺人犯」




さっきまで笑顔だった男も嫌悪感を出した




みんな目を背けて、黙り込む




ちょっと意地悪しすぎたか




「っていう罪を被せられた冤罪人、でしょ｣

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