Revenge Pray【浦島坂田船】

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「1つ聞くけどさ」



金「なんだよ」



なんとか痛くて重たい上半身を起こして、壁に寄りかかる



「2年前の、誘拐殺人事件ってあんたが主犯なの？」




「だったらなんだ、あのヘボ警察も使えねぇよな、さっさとあの4人を処刑しときゃこんな面倒なことにはならなかったのによ」




元部下に上でも湧いたか？、くだらねぇと吐き捨てる




テレビの爽やかさとは真逆で、ギャップなんてものじゃない




化けの皮が剥がれた、の方が正しい




「あんた、人生終わってるも同然だね、簡単に人を殺して、罪なすり付けて、そんな人生楽しい？」




「あぁ、楽しいよ、最高だね。皆上っ面の俺にかっこいいだの、天才だの褒め称えて、俺は手に入れた金で好き放題できる。この世はな、所詮金なんだよ。金がなきゃなんにも出来ねぇ。衣食住だって、人を動かすのだってな」




「クズが」



こいつの話を聞いていたら気持ち悪くなってきた




なんでこんな奴がのうのうと生きてんだよ




「なんつった？」




「クズ」




「てめぇ……まじで殺すぞ」




そう言って内ポケットから取り出したのは拳銃




それ、どっから手に入れたんだか




どんどん自分の罪を自ら重くするかのように




「ふっ……ばぁーか」

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