一緒にいたい君を見つめる（黄） (ページ10)

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あれから俺はページ10

ヤスとAちゃんが付き合ったって聞いた日から2週間くらい経った時。

京セラのコン後に挨拶に来るって聞いた。

あれから連絡取ってなかったけど。

ヤスの彼女ってわかってても会えるって事実に少し浮かれてる自分がいる。

「りょう？？ちょっとええか？」

「おん、ええで？」

そう言って楽屋を出て自動販売機で飲み物を買って、小さいロビーのソファに座った。

「りょう、ちゃんと話せてなかったけど。
今回Aちゃんと付き合えたのはほんまにりょうのおかげやとおもう。ありがとう。
それと、好きって知ってて。ごめん。」

「なんで謝んねん笑。付き合うか決めるのはAちゃんやし、ヤスが謝る事ちゃうやろ？笑」

「でも、あん時りょうに言われへんかったらこうはならへんかったと思う。」

あぁ。たまに思うよ。

言わんかったらよかった。って。

覚悟したけど、俺だって揺らぐ事もあんねん。

違う女みても思い出すんは毎回Aちゃんの事で、ほんまにアホらしいわ。

でも俺があのタイミングで言うても絶対ふられんのもわかってた。

だからどうしようも、なかってん。

「りょう？」

「ん？」

「いや、下向いたままやったから。」

「あ、大丈夫やで？笑
気にし過ぎやって。大丈夫や。」

そう自分に言い聞かせた。