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お仕事を終わらせて家に帰って一人でクッションを抱きながら携帯とにらめっこする私。
「う〜ん。いきたい所・・・」
阿部ちゃんなら博物館とか美術館がいいのかなぁ。
そう思って阿部ちゃんに連絡する。
”今度の木曜博物館とか美術館はどう?”
阿部”それって神無の行きたい場所じゃないよね?”
まぁ、そうなんだけど・・・・。
”でも私は阿部ちゃんが好きなところがいい”
阿部”そんな可愛い事言ってくれてめっちゃ嬉しいけど、俺は神無の好きなところにいきたい”
私の好きな所がかぁ・・・。
”じゃぁ水族館行きたい”
阿部”じゃあそうしようか。今めっちゃ会いたいけどその日まで待っとくからちゃんとオシャレしてきてね”
オシャレしてきてね、か・・・。
待っとくって、仕事で会うじゃん。笑
いつもならそんなこと言わないから、改めてデートというものを意識して顔が赤くなるのが自分でわかる。
阿部ちゃんとデート・・・・
デート・・・・
というか私デートって初めてじゃない?
え?何着たらいいの?
その前に私そんな可愛い服持ってた?!
そう思って自分の部屋に戻ってクローゼットを漁る。
その中に出てくるのは案の定レッスンに使っていたジャージや伸びきった服。
やっと見つけた!っておもったら古着の類ばっかりで、今初めて男ばかりの環境にしかいなかった事を後悔した。
相談しようにも幼馴染の田中家は全員男だし、みんなの妹を頼る!っていう手もあるけど正直ちょっとそれは・・・。
急いで本屋さんに行ってファッション雑誌を買い漁り、ネットで色々調べる。
女の子ってデートの時いつもこんなしんどい思いしてたの?!すごい!って一人で感動しながら木曜を迎えた。
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作者名:miyna | 作成日時:2021年11月11日 13時