紅一点、私マネージャーになります！2 (ページ48)

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なんとなくつけたテレビでやっていたお笑い番組と適当に買って来たおつまみを肴にどんどんをお酒が進んでいき、気づいたら結構な量を買っていたはずのお酒は残り少しになっていた。

向井「この人らめっちゃ面白くないですか？僕すきなんですよぉ」

「わかる！面白いよね！個人的にはさっきでてたコンビも好きだよ！」

向井「うわぁわかってますやん！！あの人ら関西でも人気あったんすよ！」

「そうなの？！私もお笑い好きだから1回は見に行ってみたいなぁ」

向井「今度一緒にいきます？！」

「いいかも！笑」

なんて言いながら笑いながら話して時間が過ぎていく。

みんなの家に行くことはあっても一緒にお笑い番組を見てる事は少ないから新鮮だなぁ。
なんて思ってたら一つ気づいた。

「ねぇ、テレビみにくくない？」

よくよく考えたら私が座ってるソファに対面してテレビがあるのに、私の向かいに座っている向井くんはこの上なくテレビは見にくいはず。

向井「いや大丈夫っすよ！」

「ねぇ、横おいで？一緒にみよ？」

向井「いやぁそれは・・・」

「なんで？その方が見やすいじゃん。ね？おいで？」

向井「じゃぁお言葉に甘えて・・・」

なんて言いながらビールを両手で持ってストンっと縮こまるように横に座った。

それからも2人で変わらずお笑い番組を見ながら笑っているけど・・・。少しだけ視線を感じる。

「・・・・ねぇ、めっちゃ見られてる気がするんだけど・・・」

向井「え？気のせいちゃいます？」

「ちゃいますねぇ。どうしたの？」

向井「いやほんまになんもないですて」

「なに？どうしたの？」

向井「いやほんまに」

何回質問しても同じように返ってくる回答にしびれを切らして顔をグイっと近づける。

「ねぇ、なに？」

そういって覗き込むと少し困った顔で

向井「神無さん、なんか香水つけてます？」

あ、それ前に照にも言われたな。

「つけてないよ？あ、もしかしてなんか匂いする？ごめん！嫌いな匂いだったら」

あんまり近づかない方がいいよね？って言おうとしたときにはもう私は向井くんの腕の中にいた。

向井「めっちゃいい匂いです。だから、あんまり近寄らんでもらっていいですか？
ほんま、我慢できなくなるんで」

そういう言葉とは裏腹に向井くんの腕は徐々にきつく私を包み込む。