深澤side ページ49
”お疲れ様。俺、Aちゃんに告白した。OKもらえたよ。”
俺の携帯に表示された阿部からのメール。
電気もついていない暗い部屋で唯一光っている俺の携帯画面はいつも以上に存在感が増す。
そっか。
上手くいったんだ。
これでいい。
あの子に会って、らしくない俺にたまに違和感を覚えていたけど。
それは今日が最後になると思う。
携帯の表示を消して、今まで溜まっていた着信履歴を適当に流し見て電話を掛けた。
「あ、もしもし?久しぶりぃ。今日さ、そっちいってい?
え?俺んちはダメぇ。彼女になった人の特権だから。
じゃあ今から行くからさ、お風呂入って待ってて。笑」
そういって電話を切った後、適当な服に着替えて家を出た。
マンションを出ると妙に外が明るくて、上を向いたら少し霞んだ満月が見えた。
今から女のコの家に向かって適当に過ごして適当に帰る。それが俺らしいんだよね。
俺にとってあれは思い出。
自分の気持ちを探るのはやめて、明日阿部ちゃんに会ったらおめでとうって伝えとくか。
それが俺らしい。
後々後悔したとしても。
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miyna(プロフ) - みー様、コメントありがとうございます!私の中の阿部ちゃんは実は男らしいイメージでして。笑。ご期待に添えるよう頑張ります!お読み頂きありがとうございます! (2021年6月27日 14時) (レス) id: 54c92b8d91 (このIDを非表示/違反報告)
みー - やる時はスマートな男あべちゃん。(あまりみないので嬉しいです♪)この後の展開も楽しみにしてます! (2021年6月27日 2時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miyna | 作成日時:2021年5月20日 21時