深澤side ページ37
約束通り同伴して席を外したユナちゃんを尻目にほかの女の子と酒を交わす。
まぁ、今日が最後だし。
ちょっと派手に遊んでもいいでしょ?
そう思って少し高いお酒と比例するように自分のテンションを上げていく。
延長をしてたせいかどのくらい経ってるかの体内時計は狂ってて気づけば上の方を指している時計の針。
明日の仕事を思い出しそそくさと店を後にする。
最後くらいユナちゃんについてもらったら良かったかなぁ?なんて思いながら、最後にと裏路地に隠れタバコを火を付けた。
息を吹く度に煙が宙に消えていく姿をみて、俺の中のモヤモヤも煙と一緒に消えてくんねぇかなぁなんて思ってたらその煙を切るかの様に1人の男性が前を通り過ぎた。
こんなとこ通る奴いるんだ。
めっずらしい。
なんて思ってたら少し先の曲がり角を曲がっていった。
それと同時に吸い終わる煙草。
でもまぁ、今日はもう1本くらい吸っていくかなぁ。
なんて思いながらゆっくりと煙をはいた。
わかってる。
ちょっとした未練もこのモヤモヤも。
でも阿部ちゃん程ハッキリしてないから邪魔は出来ない。
それを理由に全部とっぱらえればいいのに。
そんなことを思いながら時間が経つのをただ感じていた。
そんな時にガチャっと音を立てた扉。
その方向を見るとちょうどユナちゃん、いや、Aちゃんが出てきた。
ヤバ。
そう思い背中を向けた瞬間
男「ユナ、待ってた」
「え?」
男「なんで最近あってくんないの。お店にも入らしてくんないし」
完全に何かやらかして出禁になってんじゃん。
A「それは」
その瞬間パチーン!という破裂音のようなものが裏路地に響く。
振り向いた所には男から顔を背けながら頬を抑えてるAちゃんと片手だけをポケットに突っ込んだ男が目に入った。
女に手ぇあげたよね。
ふざけんなよ。
そう思って助けに行こうと思ったのに、足は動かなかった。
理由はわかってる。
だから店に戻ってボーイを呼んだ。
あぁ、しょうもね。
俺。
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miyna(プロフ) - みー様、コメントありがとうございます!私の中の阿部ちゃんは実は男らしいイメージでして。笑。ご期待に添えるよう頑張ります!お読み頂きありがとうございます! (2021年6月27日 14時) (レス) id: 54c92b8d91 (このIDを非表示/違反報告)
みー - やる時はスマートな男あべちゃん。(あまりみないので嬉しいです♪)この後の展開も楽しみにしてます! (2021年6月27日 2時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miyna | 作成日時:2021年5月20日 21時