スノ×オタク＝の化学反応

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あれからどれくらい時間が経ったのか。




ふと意識が戻ると最初に入ってきたのは見慣れた光景ではなく感じた事のない香り。


頭がボヤァっとして瞼が重い。



｢…いい香り｣




？｢あ、目ぇさめた？｣



ふと耳に入ってきた声は凄く柔らかくて心地良い。

ってあれ？私1人だったはずじゃ。



意識の無理やりたたき起こし目を開けて見ると



｢岩本さん？！｣




岩本｢大丈夫？｣




勢いよく飛び起きるとふわっと香る匂い。



いつもとは違う感覚が肌に伝わりふと見ると見た事のないパーカーが私を包んでいた。



いや、嘘。



見た事はある。



すのちゅーぶで。





｢これって｣



岩本｢あ、あの、ごめん。
服ビショビショでさ。身体も冷たかったから。
服脱がせて代わりに、、、、俺のだけど。｣




それを聞いた瞬間血の気が引いていく。


｢ごめんなさい！ほんとすみません！汗だくなのにこんなの着させて貰って！いやこんなのっていう言い方、勘違いしないでください！岩本さんの服着させてもらうなんてもう人生で絶対無いはずの奇跡くらいの勢いで｣


岩本｢ちょ、落ち着いて。笑｣


｢あぁ、、ほんとごめんなさい。


必ず洗ってお返しするので｣




今私、人生で1番やらかしてます。



岩本｢別にいいよ。笑
それより大丈夫？｣




｢はい、大丈夫です。いつもの事なので｣



岩本｢倒れるまでするのがいつもなの？
言い方きついけど、もうちょっと考えたら？｣



胸にグサッときた。



''考えろ''


死ぬほど言われてきたから。



｢そうですよね。笑
どうしても音楽なってる間は身体を止められなくて。
もう無理って思っても次の動きが脳にインプットされちゃうんですよね。笑｣




岩本｢そのうち身体壊すよ？｣



｢ほんとに。笑
あ、今何時ですか？｣




岩本｢今は1時前｣


｢なんで岩本さんこんな時間まで｣



岩本｢いや女の子倒れてて放って帰んねぇだろ｣




｢し、失礼な！これでも年上ですよ？！｣



そう言うと鼻でフッと笑われた。

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