blue ページ34
なんか音がしてうえを見たら、目の前に鉄板があった。
鉄板が俺にむかって落ちてくる。
あ、もうあかんな。
なんでおれだけこんな目にあうんやろって。
少し自分を呪った。
覚悟して顔を下に向けて目をつむったら上から重みがきて身体が沈む。
沈んだ身体は膝に顔が付きそうな位置で止まる。
え?
なんで?
目の前には俺の盾のように両手を広げているAちゃんがいた。
落ちてきたのは鉄板だけではなかったみたいで、周りには鉄骨のようなものが散乱して
光がさえぎられてる。
「Aちゃんなにしてるん?!」
「大丈夫です。安心してください。」
「大丈夫やないよ!俺守ってけがして!」
「私けがしてませんよ?」
「そんなわけあるか!こんだけ鉄骨おってきて!!」
そういいながら周りを見るとなにが膜のようなもの。
よくみると鉄骨はAちゃんにふれる直前で動きをとめている。
え?どういうこと?
みんなが騒いで鉄骨がどかされ光が差し込めてくる。
あ「しずかに。絶対に声を出さないでください。」
そういうと俺を抱きしめた。
鉄骨が完全にどかされた。
すると、Aちゃんにひっぱられて隙間から脱出した。
なのにだれもこっちはみてなくて。
静かに近くのコンビニに入った。
隅っこにいって人目につかないところで俺を離した。
あ「さぁ。飲み物かっていきましょ!!」
聞きたいことは山ほどあるけど、笑顔の君に聞ける雰囲気じゃなかった。
帰りにまた鉄板が落ちてきたところを通る。
サラリーマン「いや!ほんとに人が下敷きになったんです!」
警察「しかし血痕もなかったですし。どけた時も人はいなかったんですよね?」
主婦「でも確かに人はいました。でもどけたときは誰もいなくて。」
警察「とりあえず。現状けが人の報告もきておりませんので、またなにかございましたらご連絡ください。」
いや。俺
おってんで?
なにも言えずにスタジオにかえると。
村「お〜ヤス遅かったやないか」
亮「もうすぐはじまんで」
さっきのことがなかったみたいになにもかわらない風景やった。
少し安心した瞬間、とてつもない痛みが背中に走った。
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作者名:miyna | 作成日時:2018年8月20日 1時