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あの後も、何事もなかったかのように収録中声を出して笑う。
そんな彼がとてもたくましく感じて。
いつもより穏やかな気持ちで収録を見ていた。
「はいOKです!お疲れ様でした〜!」
その掛け声で一斉に片付け始める。
楽屋に向かおうとする途中
「あ!」
っと声をだして彼がこけた。
村「ヤス!大丈夫か?!」
丸「あかんて!どっかうってない?」
安「ごめんごめん。大丈夫!!」
そういう彼の左足に少し違和感を感じた。
今日はこれで終わり。
家に送り届ける。
この日は私もおかしかった。
彼のせいで。
「安田さん、少しご自宅にお邪魔しても大丈夫ですか?」
安「ええよ。どうしたん?」
「腰かばって左足首すこし痛めましたね?」
安「あ〜やっぱりわかった?ばれへんおもたのになぁ」
「ほかの方にはそこまで。なのでお邪魔します」
家にあがるとカラフルでにぎやかなインテリアが目に入る。
安「汚いけどあがって〜」
「汚くはないですけど、すごいですね。笑」
安「いろんな色とか絵とか好きやねん」
「私も好きです。さて、座ってください。」
そういってソファに腰かけてもらう。
私はかばんから携帯用のミストスプレーをとった。
安「それなに?」
「魔法の水です」
安「なにそれ。笑 Aちゃん不思議な子やね」
「治したい。て気持ちが伝わったら、治りますよ。」
そういいながら、足首に吹きかけ手で覆う。
安「Aちゃん?」
目をつむる私の顔をのぞく安田さん。
「目をつむって。痛みに集中してください。」
そういうと素直に顔をあげ目をつむった。
安「あれ?」
何度秒針の音がしたかわからなくなるくらいの時間がたった。
安「痛み。ない。なんで?」
「安田さんがなおしたいと思ったからです」
安「へ?ちょっとまってどういうこと?」
「今日がんばったご褒美です」
安「なんなん?あつみちゃん何者?」
「マネージャーです。ではおやすみなさい」
そういって後ろから聞こえる声に耳を傾けることなく。家を後にした。
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作者名:miyna | 作成日時:2018年8月20日 1時