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安「Aちゃんの家って・・・ここ?」
「そうですよ?」
安「こんなところ住んでるんや。。。女の子には危ないんと違う?」
目の前にあるのはオートロックもなにもない。外階段だけがある2階建てのハイツ。
ハイツというか、見た目はアパートのような。
ここは素性を偽るときに使う部屋。
本当の自宅になんて連れて行ったら一発で怪しまれるから。
偽るときはあらかじめ1部屋借りておく。
中のコーディネートはほかの手の空いているボディーガードの役目。
「汚いですけど、どうぞ」
そういって、初めて入る自分の部屋のドアをあけて案内する。
そして驚愕。。。
安「うわ〜、Aちゃん意外におんなの子って感じの部屋やねんなぁ」
「・・・私もびっくりです。」
安「ん?なんかいった?」
「いえ!散らかっててすみません。」
安「いや全然きれいやん!!」
そんなたわいもない話をしていると安田さんのスマホがなる。
安「大倉来たわ。迎えにいってくる!!俺の方がええやろ?」
「そうですね。お願いします」
家の扉をあけて出ていくのを見送って部屋の内部の確認をする。
間取りは1LDK。
入ってすぐトイレとお風呂があり廊下をぬけるとキッチンその横に部屋。
部屋につながる扉をあけると寝室だった。
それにしてもなにこれ。枕元にめっちゃおっきい熊のぬいぐるみ。
部屋は白基調ではあるけどなんかほんまに。おいてる家具とかコップとか。
女の子!って感じ。
たぶんこれを仕掛けたのは久坂やね。
ほんまにあの人は。。。
ある程度食器の位置を把握していると、二人が大きい袋を二つ下げて帰ってきた。
「なんですか?その荷物の量」
大「なにって酒やん。あ、つまみもあるで?」
「いや、それにしても3人で飲むには大すぎるんじゃ」
大「のこったら冷蔵庫いれといたらいいやん」
この人。。。またここで飲む前提の話してへん?
安「あれぇ。冷蔵庫ほとんどものはいってないやん」
やば。
「あ、ちょうど買い出し前で。明日買い物にいきます」
安「なら明日の朝はなしやね。」
しまった。。。
安田さんが少し残念そうに冷蔵庫にお酒の缶を入れていく。
そして、飲み会スタート。
安田さんがもう少しであきそうな缶をみては
「まだ飲むやんな?どれがいい?」
と自分の家のようにお酒を勧めるから。
ほら。酔っちゃった大倉さん。。。
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作者名:miyna | 作成日時:2018年8月20日 1時