42 :笑って、1196番！<答え合わせ> ページ43
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今日、なんだか白血球4人組がおかしい。
辺縁プールで休んでいたら色んなところへ引き摺られたような気がする。
血小板の所へ行ったり、ハクが変顔してきたり、足湯に入ろうとか言い出したり、笑顔を向けてきたり。
結局この4人は何がしたかったんだろう。
心なしかしょんぼりしたように見える4人組は辺縁プールによっこらせと腰を下ろした。
適当に辺縁プールに寝転んだハクは、何を考えたか「あー！」と手足をじたばたさせ始めた。
「今日クロちゃんのこと笑顔にさせよーって皆で作戦立ててたのに、クロちゃん全然笑わないんだもん！心折れたわ！」
行動だけを見れば大人の癖に駄々っ子同然だが、ハクの言葉にどうも引っかかるところがある。
僕を笑顔にさせようとした？...作戦を立てた？
という事は、だ。
「...じゃあ、アンタらの変な行動は僕を笑顔にさせようとしてやってたってこと？」
「変な行動って言うなよ！...まー、そーゆー事ー」
でも笑ってくれねぇんだもんよ、俺はふて寝するから〜、と気の抜けた声で言う2048番。
「はい？」
何で僕が笑わないからってふて寝されなければならないのだろう。
それにつられるように俺もーとか言う声が聞こえて、最終的には僕以外の全員が眠りの世界に落ちてしまった。
「...え、ちょっと...本気で寝た？」
僕が声をかけてもうんともすんとも言わないし、全員静かに寝息を立てるばかりだ。
余りにも展開が早すぎついていけてない自分がいる。
でも、ひとつだけわかった事。...今日のあの4人の変な行動は、全て僕を笑顔にさせる為の行動だった、という事だ。
「...馬鹿なの？」
ぽつりと呟けば、そんな言葉とは真反対の...暖かい何かが胸中を支配していく。
一番近くに寝転んでいたシロの髪を指に絡ませ、くるくると弄ぶ。
「本っ当に...変なの。そんな事の為に一生懸命考えて動いてたの？馬鹿だね、アンタら」
1196番の目が細められ、緩やかに口角が上がる。
普段の無表情な顔とは程遠いくらいに優しい顔で微笑む彼の表情。
そんな表情を目の当たりにした白血球4人組は起き上がって寝たフリしてました、なんて事を言えるはずもなく。
1196番に気付かれないように、最後の最後で成功したな、と4人は僅かに顔を見合わせて笑いあった。
その後、自分の顔が緩んでいた事に気付いた1196番はその顔を隠すように辺縁プールの隅で寝転び、小さく丸まったのだった。
作戦成功 :その気持ちが彼を笑顔にした
43 :汚れずの好中球と質問攻め→←41 :笑って、1196番！<2626番の作戦> (No side)
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海藍 - 凄い、、、 (5月21日 23時) (
レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
仁兎 - 鶴丸国永が出てニヤニヤしてしまった…えへへ (2020年7月12日 10時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - あああもう展開分かっちゃったふふふふ← (2018年12月30日 21時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空みや(プロフ) - ぷらんくとん。さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただきありがとうございます♪このあとの話もお楽しみに！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7eb3a685bd (このIDを非表示/違反報告)
ぷらんくとん。 - 更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 4eb7efbf3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空みや | 作成日時：2018年8月21日 3時
