36 :汚れずの好中球と戻し方 ページ37
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4人組+赤血球にネコのように扱われて白目を向きかけていたその時だった。
道を歩いていたマクロファージさんと目が合ったのは。
「あら？その耳と尻尾...懐かしいわね〜ネコアレルゲンを貪食しちゃったのかしら？」
マクロファージさんの何気ない言葉に目を見開き、ガタッと椅子の音を立てて立ち上がれば赤血球が驚いてひっくり返ってしまった。
シロが受け止めてたし大丈夫だと思うけど。
けど、僕はそんな事を気にしている場合じゃないのだ。
「過去にもあったんですか、この現象」
そう僕が聞けば、マクロファージさんは肯定するように頷いた。
「ええ。昔、ネコアレルゲンを貪食してあなたと同じようなことになってる白血球が居たわ」
...！この人なら、マクロファージさんならこの耳と尻尾を消す方法が分かるかもしれない。
「戻し方って、分かりますか？」
「うふふ、分かるわよ。戻してあげましょうか？」
やった、これで元に戻れる！あいつらがアイス食うなだの過保護になる事も無い！
「是非お願いします」
僕の言葉に快く頷いたマクロファージさん。
彼女は僕の首根っこを掴み、ある部屋のドアを開ける。
状況が上手く飲み込めないままに目線を上げると、そこには脾臓と書かれていた。
「...え？」
「暴れちゃだめよ〜？」
あれ、何でだろう...マクロファージさんの笑顔が怖いな...。
目線を4人組と赤血球に向けて助けを求めれば赤血球は既に居ないし4人組は合掌してるし。
僕は怒りにぶるぶると震えながら4人組に向かって叫んだ。
「アンタら後で覚えてろおおぉぉぉ...」
僕の叫びは、脾臓のドアと共にパタリと閉じたのだった。
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「えっあ、ちょ...ひい！そこは触らないでくださ...ああぁ...ギャー！！脱がさないでえぇ！！」
脾臓のドアの向こうから聞こえてくる1196番の悲鳴。
そこに時々淫猥な声が混じっており、4989番はぽつりと呟いた。
「...一体あの中で何が起きてるの？」
『知らん』
他の3人の声が合わさり、菩薩のような表情で脾臓のドアを眺める4人組。
息も絶え絶えに脾臓から出てきた1196番のネコ耳と尻尾はすっかり無くなっており、万事解決した。
「ねぇねぇクロちゃん、脾臓でマクロファージさんに何されたの？」
「聞くな...これ以上聞いたら殺す……」
その時の1196声は地を這うように低く、表情は今までで1番殺意のある表情だったようだ。
「他の無害な細胞や俺達まで殺す勢いの表情だった」と震えた声で後に話す4989番であった。
37 :笑って、1196番！(No side)→←35 :汚れずの好中球と魅惑のアホ毛
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海藍 - 凄い、、、 (5月21日 23時) (
レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
仁兎 - 鶴丸国永が出てニヤニヤしてしまった…えへへ (2020年7月12日 10時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - あああもう展開分かっちゃったふふふふ← (2018年12月30日 21時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空みや(プロフ) - ぷらんくとん。さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただきありがとうございます♪このあとの話もお楽しみに！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7eb3a685bd (このIDを非表示/違反報告)
ぷらんくとん。 - 更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 4eb7efbf3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空みや | 作成日時：2018年8月21日 3時
