34 :汚れずの好中球と食べてはいけないモノ ページ35
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2人の気が済むまで撫でられもふられ、やっと解放された僕。
疲れた体に鞭打って、グリコーゲンアイスのチョコチップバニラと書いてあるボタンをカチリと押した。
アイスを持ってベンチに戻ると、2048番と2626番がネコの資料を持って帰ってきたらしい。
4人組が何かしらジェスチャーをしながら会話しているのが見えた。
ベンチに座ってペリペリと包装を剥がしていると、4人組の会話が聞こえてきた。本来なら絶対聞こえないのだけど、さすがネコの聴覚と言ったところだろうか。
「そんで、ネコには食っちゃいけないもんがあるらしい。だからネコの特徴が出てる1196番にも、もしかしたら影響あるかも」
えーと、と紙に目を通しながら真剣な声で言う2048番。別にネコの特徴が体に現れているだけで食べ物にはそこまで影響は無さそうだけど。
そんなことを考えながらかぷ、とアイスを齧ると、1つの違和感を感じた。
いつもなら口に入れた瞬間感じる甘味が一切感じないのだ。
「それで食っちゃいけないもんなんだが、玉ねぎとかのネギ類、それからキャベツとか...あとは、チョコ」
チョコ、という2048番の言葉と共に、ぐりんと勢い良くシロとハクの顔が僕の方に向いた。
そりゃあびっくりしますよ、尻尾膨らんだし。
というか、あの2人はどうして目を見開きながら僕を見たのだろう。
気にしないように意識し、グリコーゲンアイスに齧りつこうとしたその瞬間。
『あ"あ"あ"あ"！！』
と一斉に奇妙な声をあげた4人組。
グリコーゲンアイスに向かって口を開けた状態で固まった僕の背後に回って口をふさぐシロ。
僕の手を握ってグリコーゲンアイスを取り上げるハク。
まさに連携プレーといったところか。いや、そんな事を言ってる場合じゃない。
「ちょっと、取らないでよ僕のアイス...！」
手を伸ばしてハクから取り戻そうとしてもシロに羽交い締めされてしまい、動けなくなってしまった。
シロを睨むとシロは頑なに首を横に振った。
「駄目だ、もしクロに何かあったら嫌だ」
うんうん、と頷く3人の白血球。
僕がこのアイスを食べちゃいけない事が前提として、この4人さっき1口齧ってしまっている事に気付いているのだろうか。
結局グリコーゲンアイスは食べられないまま、ハクの胃の中に収まる事となったのだった。
35 :汚れずの好中球と魅惑のアホ毛→←33 :汚れずの好中球と擦り寄せた手
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海藍 - 凄い、、、 (5月21日 23時) (
レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
仁兎 - 鶴丸国永が出てニヤニヤしてしまった…えへへ (2020年7月12日 10時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - あああもう展開分かっちゃったふふふふ← (2018年12月30日 21時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空みや(プロフ) - ぷらんくとん。さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただきありがとうございます♪このあとの話もお楽しみに！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7eb3a685bd (このIDを非表示/違反報告)
ぷらんくとん。 - 更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 4eb7efbf3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空みや | 作成日時：2018年8月21日 3時
